第7話 初めての大規模依頼とゴールド稼ぎによる成長


カルナスの町は朝の光に包まれ、川谷ゆうじは今日の依頼に胸を高鳴らせていた。

Fランクの冒険者として、初めての大規模依頼が舞い込んできたのだ。


掲示板には「近隣村護衛:モンスターの襲撃対応、報酬500G」と書かれていた。

Fランクにとっては大金だ。

「これは……絶好のチャンスだな」

ゆうじは手持ちのゴールドを確認し、変換スキルでステータスを強化する計画を立てる。


ギルドでサフィアと合流する。

「今日も一緒に行くわね、ゆうじ」

彼女の笑顔に、ゆうじは自然と頷いた。

「はい、よろしくお願いします」


道中、森を抜けて村に向かうと、空気が徐々に張りつめていく。

村人たちは恐怖と不安に満ちた表情で、遠くの森を見つめている。

「襲撃は、いつ来るか分からない……」

ゆうじは拳を握り、決意を胸に進む。


森の入り口に到着すると、予想通り、ゴブリンの群れが待ち構えていた。

数は多く、Fランクだけでは圧倒される可能性が高い。

「ここは……転移で位置を取りつつ、変換スキルで強化だ」


手持ちのゴールドを投入し、筋力と体力、素早さを大幅に上昇させる。

「これで……なんとかなるか」

転移で敵の死角に移動し、モンスターの注意を逸らす。

サフィアが支援魔法で味方を補助することで、二人の連携は完璧に近い。


戦闘が始まると、ゴブリンたちは一斉に襲いかかる。

ゆうじは転移で回避しつつ、石や木片を利用してモンスターを混乱させる。

サフィアの魔法が支援され、攻撃力の低さを補う。


「よし……これなら勝てる!」

戦いの中で、ゆうじは自分のスキルの可能性を再認識する。

Fランクでも、戦略と連携で大規模な戦闘に対応できるのだ。


戦闘が終わると、村人たちから感謝の言葉が飛ぶ。

「ありがとう、勇敢な冒険者さん」

喜びの声に、ゆうじは自然と笑みを返した。


報酬として500Gが手に入る。

これを変換スキルに投入し、さらに筋力や耐久力を増幅させる。

運も味方し、体力は大幅に上昇、素早さや知力も少し向上した。


「これで、もう少し強くなったはず」

Fランクの冒険者にしては異例の成長で、次の依頼に向けての自信が湧く。


帰路、森を抜ける途中で、再びライバル・リオの姿が目に入った。

「やあ、Fランクのくせに大活躍していたな」

彼の目には挑戦心と興味が混じる。

「俺も……もっと強くならないとな」

ゆうじは小さく拳を握る。ライバルの存在が、自分をさらに奮い立たせる。


村から町に戻ると、ギルドでは冒険の報告が歓迎される。

他の冒険者たちも、ゆうじの活躍に驚きを隠せない。

「Fランクでこれほど戦えるとは……」

評価の声に、ゆうじの胸は少し誇らしさで満たされた。


夜、ギルド宿で一人、ゆうじは今日の成長を振り返る。

「転移も変換も、戦略と組み合わせればここまで役立つ」

Fランクからの成長はまだ序盤に過ぎない。


国外追放から始まった川谷ゆうじの物語は、仲間との連携、

ライバルの存在、そしてゴールドによるステータス強化で、着実に歩みを進めている。

異世界アストラリオでの冒険は、日々加速していくのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る