第4話 胸騒ぎ
その夜、なかなか眠れなかった。
「何がしたいんだ」この言葉が頭をぐるぐる駆け巡る。ただ、布団に横になっても、昼間の感触が残っている。壁に押されていた背中、身体の幅がぴたりと決まった感覚。
気づけば、窓の外を見ていた。七階の高さから、向かいの建物の灯りが、ひとつずつ消えていくのが見える。その中で、一室だけ、カーテンの端がわずかにずれていた。
ただの確認だと思った。開いているかどうか、それだけを確かめるつもりだった。外に出ると、夜の空気は冷たかった。足音を立てないようにしている意識はない。むしろ、聞こえてもいいと思っていた。誰かが気づいて、こちらを見るかもしれない。その可能性が、頭のどこかにあった。
鍵がかかってない部屋は思ったより簡単に見つかった。
中に入った。
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