第2話私の日常
城には色々な人がいます。
貴族や騎士、小姓、そして、召使です。
召使は城で生まれて、城に仕えて、一生を過ごします。
私の両親や兄弟もお城のどこかにいるはずですが、どこにいるかは知りません。
両親は幼い頃の醜い私に向かって、
「お前を殺すわけにもいかないから生かしているが、俺たちを親だと決して言うな!」
兄弟も、
「お前の兄弟だって知れたら、いじめられる。あっち行け!」
他の使用人も、
「なんて気持ち悪いんだろう。近寄るな」
幼い頃から、こんな言葉を浴びせられていました
そんな私がどうして、今、王様の召使をしているのかよくわからないです。
王様が戻って、お風呂へ向かわれました。
貴人は自分で体を洗ったりしないし、お着替えもしません。
だから、王様の背中を私が流しますし、お着替えもお手伝いします。
王様の召使になってからは、背中を流したり着替えを手伝ったり、夜中に呼ばれればすぐ対応したりしています
でも、王様と口を利くことはありません。
私は醜いので、王様と話すことを許されていないからです。
これは王様の召使になってからずっと続いていることなのです。
王様は部屋で一休みされてから、王妃様のお部屋へ向かわれました。こうなると、朝まで戻ってくることはありません。
私は王様の書斎に置かれた新聞を持って、自分の部屋に戻りました。
クロスワードや数独が載っていて、答えをハガキに書いて応募すると時々、図書券などが当たるのです。
私はせっせとパズルを解いてハガキを書き終え、新聞を元の場所に戻しました。
翌朝。まだ夜明け前にそっと王宮にある使用人たち専用の郵便投函口に手紙を投函しました。
私は王様が読まれる雑誌や新聞、図書室にある雑誌の懸賞に応募するのが趣味なのです。
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