元なろうコメディ1位、現社畜のカクヨムコン奮闘記──いや過去の自分が越えらんない!!!
izumi
がんがんいこうぜ → いのちをだいじに
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寝坊したときの対処法?
そんなのは簡単だ。
時計を見て慌てるのは三流。
もうどうせ間に合わないとゆっくりするのが二流。
そもそも時計を見ないのが一流。
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くっ……。
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どんだけ見えてるものを見落とすんだよ……もしかして天体観測してた?
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まじか……。
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「あなたの今の心境を四字熟語で教えて下さい」
「FUCK」
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あぁ……ダメだ……っ。
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「胸がいっぱいって……覚えたての言葉使いたくなる小学生かよ。お前ら胸いくつあるんだよ」
「D」
「2つ」
「……ごめんごめんそういう意味じゃなくて」
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ちくしょう……っ!
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「現在、選挙の出口調査を行っており、ご協力いただけると大変嬉しいのですが……」
「あ、開票前によくニュースで予測されてるやつですよね。構いませんよ」
「ありがとうございます。今回の衆議院選挙はどこに票を投じましたか?」
「投票箱ですね」
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「ああもう……
──と、思わず叫ぶ前に時は遡る。
◇
2023/12/19
「何もやる気が起きねえぇぇぇええ!!!」
俺は切実に叫んだ。
新卒2年目の冬。働き詰めだった俺は半ば強制的に溜まった有給を全て消化させられることになった。
休暇に入る前は美味しいものを食べたり、旅行したり、漫画・アニメを見たり、ゲームをしたりと、何をしようかとワクワクしていた。
しかしいざ休んでみると──何も心が動かない。
自室の椅子に腰を掛けて今日は何をしようかと思いながら、1日、また1日と無為な時間が過ぎていく。
何かしないと……!
何かしないと……!
そう言い聞かせては結局何もしていない現実を繰り返している。
「いやあ……これ洒落になんないな……」
……こうなると流石に認めるしかない。
ワーカーホリックな自覚はあったが、ここまで重症化していたとは……!
特にしたいこともなかったので、とりあえず将来の自分への投資だと思って仕事に生活の全てを費やす生活を送っていたわけだが。
どうやら自分は仕事に生活を捧げるあまり、大切な何かを失いかけている。
いや……すでにもう失っているのかもしれない。
学生の頃は暇さえあれば友達と遊び、いろんなことにアクティブに手を出していたのに……今となっては過去の自分の方が信じられない。
「……虚しすぎんだろ」
思考を停止させるべく、俺はベッドにダイブする。
と、ふと横になった視線の先にあったのは──古びたノートPC。
それは俺が大学時代に使っていたものだ。
大学の授業やレポートでも使っていたし、暇なときはブログを書いたり……ゲーム実況なんかもしたりした記憶がある……まあ若気の至りってやつだ。
懐かしいような、でも恥ずかしくて目をそらしたくなるような、そんな思い出の詰まったPCを見ていると、タイムカプセルを見つけたような高揚感が自然と沸き上がってくる。
「……久々に開いてみるか」
ノートPCに電源ケーブルを挿して、俺はベッドに寝転がりながら、懐かしのPCを起動した。
──久しく起動していなかったPCのホーム画面が液晶に映る。
とりあえずロックを解除してChromeを開くと、長き眠りについていたChromeが待ってましたと
「うぉお……懐かしいな……」
そういえば、大学時代に小説家になろう、通称なろうにハマっていた時期がある。
最初は読むだけだったが、いつの日にか「俺でも書けるんじゃね」と思っていくつか作品を投稿したんだよなあ…。
一時期は、起きてネット小説を書いて寝るみたいな、何の生産性もない生活を送っていた。
つか、当時は時間が無限にあって良かったよなあ……じゃないと小説を書くという、時間を膨大に消費する行為はできないし。
ってか俺……一体どんな物語書いてたっけ?
……うっすらとしか覚えていない。
就活やら大学院の研究やらで忙しくなって、ネット小説から離れていったような記憶がある。
おそらく今も……なろうに投稿したままになってるはず。
──わざわざ貴重な有給を使って、自分の黒歴史を掘り起こしてみる。
……うん、意外と悪くない。
過去の自分が書いたものだ。
超絶つまらなくて遠慮なく罵っても、誰に迷惑をかけるわけでもない。
……この有給生活で、過去の自分と比較して今の自分を過度に卑下していた節があるかもしれない。
あの頃は良かったと思うのは簡単だが、どうせあの頃の自分なんて今よりろくでもなかったりするんじゃないか?
どうせこっちが読むのが恥ずかしいくらいのものを書いてるのは確定だ。
ならば高みの見物といこうじゃないか。
いっそ過去の俺を笑い飛ばしてスッキリするというのもいいな。
さて……
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