第2話

彼は親友と言ってもいいくらいに仲がいい。

 だから飲みに誘われた居酒屋の個室で、経緯とともに愚痴をこぼした。


「まあ、別れがあるから出会いもあるわけだし。次いこ、次」

「そんな簡単に言わないでよ!」

 私は怒りながら愚痴を言ってサワーをグイグイと飲む。

 結果、飲み過ぎて彼に絡んだ。


「私のなにが悪いっていうのよ!」

「悪くはないだろ、お前が魅力的すぎるから男が引け目を感じたってだけなんだから」


「魅力的すぎるって慰めが下手か!」

「知らないのか? お前って高嶺の花って思われてるんだぞ」


「モテない女への嫌味?」

「わかってないなあ、まったく」

 彼はあきれたようにため息をつく。私はムッとした。


「どうせあんただって私のこと魅力ないって思ってるんでしょ」

「そんなわけねーよ」

「嘘よ」

「だったら試してみる?」

「望むところよ!」


 なにをどうするのかわからないまま答え、それがホテルに行くことだと気付いたときにはあとにひけなくなってしまっていた。

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