サメ肉と春雨でサラダを作ろう

とりま とりね

レッツクッキング

『今日は一日雨模様。傘を忘れない様に気をつけてください』

 液晶からキャスターが晴れた笑顔で全国のお茶の間へと話しかける。

 今日も今日とて雨が降る。


 最近は春雨ばかりだから、まったく消費が追いついていない。

 もっと違う雨が降って欲しいものだ。


 ベランダに鍋を置いていると、上から変な音がした。

 これはいつもの雨ではないな。


 一体なにが降ってくるのか、お茶を注ぎながら待ち構えていた。


 降ってきたのは、こさめだった。


 小さなサメか。あまり美味しくなさそうである。

 凶暴かもしれないと窓の外から箸でつついてみる。

 ジタバタと暴れる姿は少し可愛い。


 ただ可愛いだけでは腹は膨れない。

 空の金魚鉢にトングで掴んで放り投げた。


 雨が変化するのを待とう。


 しばらくすると、窓が紫色になってきた。

 訳がわからん。


 よく見てみると、それは紫色のサメだった。

 化学物質で変化したのか、目が緑色に見える。


 むらさめ、怖すぎるだろ。


 これは料理には使えなさそうである。なんか食ったら腹壊すだけじゃ済まない気がする。


 これは無視して次の雨を待つことにする。


 次に降ったのはサメではなかった。


 なんだろう。白い。

 またはるさめだろうか。


 若干呆れながらベランダへ向かう。

 それは……切り身のサメだった。


 ポリエチレンのトレーには丁寧にラップまでされていて、シールには「さめの切り身」と書かれていた。しかも産地や消費期限まで。

 他のパックには「ふか」「わに」とも書いてある。

 日本各地に今日は雨が降っている様だからきっと他の地域のものが混ざっているのだろう。


 それはともかく、今日はサメ料理だ! 

 春雨を茹で、サメの切り身を焼く。


 昨日買ってた野菜を切って茹でた春雨に乗っける。

 焼きザメも乗っけて春雨サメサラダの完成だ。


 軽くドレッシングをかけていただく。

 うまい。


 天の恵み、サイコー!


 了


 作者談:なんでこんなクソを生み出せたのかわからん

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サメ肉と春雨でサラダを作ろう とりま とりね @toriaezu_tori

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