第5話 投資は、街とつながっていた

ある日、駅前を歩いていたとき、

ふと、ある店に目が止まった。


以前より、明らかに人が増えている。

レジの列も長い。


「……あれ?」


気づけば私は、

その企業名をスマホで検索していた。


業績、サービス、ニュース。

そして、株価。


「あ……ここ、持ってる会社だ」


その瞬間、

数字だったはずの株が、

街の一部になった。


株価チャートの上下が、

人の流れと、店の活気と、

ぴたりと重なった。


私は、はじめて実感した。


投資は、机の上じゃなく、街の中にある。


それ以来、

私は街を見る目が変わった。


行列の理由を考える。

人が集まる場所を観察する。

サービスの変化に気づく。


投資は、

特別な人がやるものじゃなかった。


ただ、

日常を少しだけ丁寧に見ること。


コーヒーを飲みながら、

街を眺めながら、

私は、いつの間にか

投資家の視点を持ち始めていた。

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