最恐呪詛師と三度目の人生〜そして、オマケで着いてきた激重陰陽師〜
志那河 ひりた
序章
終わりと始まり
二度目の人生・終
ゆらゆらと、炎が舞うのが見える…そして、愛弟子が焼かれるのが、目に入る。その光景に、私は涙を浮かべながらも耳に入る、断末魔が、私を蝕んで行った……。
⚫︎
(どうして)
私は、目に入った自身の姿に呆れていた。私は
(どうして)
ただ病室で、機械の音を聞きながら、ボゥっと白い天井を見上げる毎日。両親は度々この病室にやってきてくれたが、余命が数ヶ月を切ると、見舞いも来る事はなかった。
(どうして)
何度心で唱えても、今現在の状況が変わるわけではなかった。それは、私が罪を犯したからである。だからこそ、今ここでそのツケが回ってきたと、実感した。
⚫︎
「
元気もクソもないだろう……と思いながらも私は口を動かすのも今は
「げ…ん…じゃ…な…う」
かろうじて口を開き、言葉を発する。それは今の私にとって、最大の労働であった。辛い、苦しい、そんな感情ももちろんあった。私だって人である。人でないものでも感情はある。ないのなら新しい人種だろうが、私が知っている限り皆、感情はあるのだ。
「
そう言いながらにこにこと笑う担当医の彼は、瞳の奥は笑っていない。最初は疲れているだけかと思っていたけれど、それも違うようだ。私にとって、散歩、会話、全てがどうでもいいほどに思えてきてしまった。
⚫︎
「
私はついに命が尽きるころになった。後悔も
悲しい、苦しい、そんな感情から解放されるなら、もはや本望である。担当医にも見守られて死ねるのなら、良いことであろう。私は、息を小さく吸いながら、瞳を閉じた。
───体が少し、震えた気がした…
⚫︎
───そうして、私の二度目の人生は幕を下ろした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます