二人は類友で恋人同士

@pumota

第1話 類友カップル

僕、谷川たにがわ 大介だいすけには恋人がいる。


「そこのヘアゴム取って」


「いや、自分で取ってよ」


「最低!」


「いや、何でだよ!?」


これが僕の恋人の黒崎くろさき 星奈せな


「だって大介君の方が近いじゃん?」


「そんな暴論聞きません」


「最低」


彼女はのそのそ移動し僕を下敷きにしてヘアゴムを取る。


「なにするんだよ!髪ぐしゃぐしゃじゃん」


僕は髪型に興味はないものの神経質なのでぐしゃぐしゃが嫌いなのだ。


「だって邪魔だから」


悪びれななく言う彼女。


「最低」


僕達はこうしたやり取りが日常だ。


「ねえ、そこのティッシュ取って」


「嫌だ」


「近いじゃん」


「大介君も取ってくれなかったから嫌だ」


「はいはい」


僕も彼女もめんどくさがりなのでこれも日常だ。


僕はのそのそ動き彼女を下敷きにしてティッシュを取る。


「ちょっとやめて!」


「さっきの仕返し」


「最低」


僕は軽くぷっちんしてお仕置きをすることにする。


「さっきから舐めてやがるなこいつ!」


僕はふざけて彼女の横腹をくすぐる。


「ふひひひご、ごめんぺそ!!」


彼女は暴れて笑いながら謝る。


「ぺそ?」


「ごめんください!」


「ください?」


「ごめん!」


正式な謝罪を聞き僕はくすぐりをやめる。


「もう、うるさくなっちゃったじゃん」


隣の人に怒られるので彼女は音には敏感だ。


ただ昼間なのでそんなに気にすることはないと思うが。


「星奈が悪い」


「ぶーー」


彼女は頬を膨らます。


彼女のこの顔は好きだ。


可愛い。まるでマーモットみたいだ。


ちなみに彼女にマーモットみたいに可愛いと言うと「それ褒めてない」と言われた。


他にもビーバーみたいだとかカピバラみたいだと言うと「私ってげっしるいに似てるのか?」と心配していた。


もちろんそんなことはなくただ、僕がげっしるいが好きで例えているだけであるが本人はいたって真面目に心配している。


そこも可愛いのだが。


「はいはい、怒らない」


頭を撫でる。


「もう」


呆れながらもこのやり取りを楽しんでいるのが分かるので嬉しい。


この通り自分たちは変人である。


これはそんな二人の日常をつづった物語である









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2026年1月11日 20:00

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