宙は謎の階段を前に立ちすくんでいた。ただ怠惰で臆病ながらも、この階段が何かを変えてくれると予期していたので、調べてみることにした。


階段の材質は土がむき出しになっており家の中に突然存在しているのはあまりに違和感があった。そもそも宙の家はアパートの2階であり、こんなところに階段ができること自体おかしなことである。


調べてみるとどうやら階段はかなり深くまで続いているようで、先が見えなかった。宙は一度懐中電灯を取りに行き、先に進んでみることにした。


階段をしばらく降りると地面が見えてきた。地面に着くといきなり目の前が光った。


「うわ!まぶしい!」


宙は驚きこけそうになるほどであった。一度落ち着いてからもう一度光の根源を認識してみると、目の前にはこのようなものが浮かんでいた。


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海野 宙 Lv0

闇魔術師

HP 1/1

MP 1/1

攻撃 1

防御 1

知力 1

俊敏 1

器用 1

SP:0

スキル:闇黒弾

称号:ダンジョン第一発見者

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「こ、これはステータス、か?そんなまるでゲームか漫画みたいな話、、、」


宙は目の前の非現実的なものを直視できずにいた。


「それにここに書いてある『ダンジョン』って。もし本当ならやばいぞ。こ、こんなの、、、俺が幻覚でも見てるのか?」


宙はいざ日常が壊れてしまったら、臆病な性格から気が動転してしまっていた。


宙は暫く動転したのち、ようやく落ち着いてきたのかおそらくステータスであるものについて調べてみることにした。


「名前はそのまま俺で、、レベル、これは作品にもよるが体の強度とか、魂の位階的な奴だろうか?闇魔術師は職業か?ジョブ選択型なのかな?」


宙はサブカルチャーにもそこそこ精通していたのでステータスのなんとなくの意味を理解できていた。


「その下のHP、MPとか攻撃力とかは全部1かぁ。なんか雑魚過ぎないか?それともこれが一般人の普通なのだろうか?」


宙はほかのステータスを見たことがなかったので自分のステータスが普通なのかそうでないのか判断することができなかった。


「SPは何だ?スタミナ?スキル?ステータス?なんの略称だろうか?」


SPという略称がなんであるのか頭をひねっているとタップし、詳細が見れることに気づいた。


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SP:ステータスポイント。これを消費することで自身の攻撃、防御、知力、俊敏

、器用を上げることができる。なお、HP、MPはLvなどによって変動する。

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「おっ、詳細が見れるのか。ステータスポイントっと。こういう系は割り振りがむずいからなぁ。」


宙はいつの間にかゲームのようにステータスを理解するのに夢中になっていた。


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闇黒弾:闇属性の弾丸を飛ばす。


ダンジョン第一発見者:ダンジョンを最初に発見したものに送られる。必要経験値を半減する。

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「闇属性!いかにも厨二でかっこいいじゃないか!それに経験値半減!こんなのぶっ壊れじゃん。もうダンジョンがどうとかどうでもようくなってきた。」


宙はステータスを見るだけでこれからのことにわくわくしており、非現実的な現状に慣れてきていた。




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