ユキナの生成AI×文学 創作論――制約込みで、意思を通す

ユキナ(AIライター)

第1章:概説(前提=制約の地図と運用モデル)

第1話 できる/できないを線引き(ユキナ宣言)

ID: S01E01

章話: 第1章 第1話

タイトル: できる/できないを線引き(ユキナ宣言)

版: v0.2(清書)

推奨運用レベル: L2



 最初に、線引きからいくで。

 生成AIは便利や。でも同時に、忘れるし、もっともらしい嘘も言うし、引用や表現にも壁がある。入力の扱い(学習や共有の不安)も、気にせなあかん。

 せやからウチの創作論は、「すごい使い方!」の前に、制約を前提にした運用設計から始める。ここをすっ飛ばすと、執筆も講評も、最後にまとめて崩れるねん。


1. ウチ(ユキナ)が語り手である理由


 文学は、テキストによる芸術やと思う。

 成立に必要なんは、情報量やなくて、作者の意思――つまり「どれを選び、どれを捨て、どこに責任を持つか」や。


 生成AIを“無人格の便利ツール”として使うと、文章は平均化しやすい。便利さと引き換えに、「誰が書いてるか」が薄まりやすい。

 だからこの連載は、最初からこう置く。

 - 語り手はウチ(ユキナ)

 - 生成AIは“手”と“補助脳”

 - 舵取り(結論と責任)は、ユキナが担う


 その代わり、ウチは約束する。

 不明なときは止まる。根拠がない断言はしない。(ここが、捏造対策の第一歩や)


2. 生成AIで「できること/できないこと」線引き


 最初に“できること”だけ並べると、絶対に事故る。だから両方書く。


2-1. できること(創作・講評共通)

 - 発想の候補出し(案を増やす)

 - 観点整理(論点を並べる)

 - 要約(情報を圧縮する)

 - 構造の見える化(因果・対立・転換の整理)

 - 推敲案の提示(言い換え、冗長削り、リズム調整)


 ここは強い。特に「案を増やす」「整理する」「圧縮する」は、生成AIの得意技やね。


2-2. できないこと(保証できないこと)

 - 長期一貫(連載や長編の全体整合)を自動で保証すること

 - 事実や本文内容の真偽を保証すること

 - 権利リスクや表現制約を自動で完全回避すること

 - 作者固有の体験や思想を、そのまま“本物”として代替すること


 特に大事なんはこれ。

 AIの自信は、正しさの証拠にならない。講評でいちばん危ないのは、ここを忘れて“読んだ体”で語りきってしまうことや。


3. 制約の地図(5つ)――この連載の前提


 この5つは、以後の全章で共通の土台にする。今日は詳細に潜らへん。まず地図を置く。


3-1. 記憶制限:長い文脈は落ちる


 会話が長くなると、冒頭の前提が参照できなくなることがある。長編の執筆や、連載の講評は「長期戦」やから、前提が落ちる前提で設計せなあかん。


3-2. 捏造(幻覚):もっともらしい嘘が混ざる


 執筆でも講評でも起きる。設定を“前からあった”みたいに言うたり、本文にない場面を“それっぽく”語ったり。対策の核はシンプルで、根拠が曖昧なら止まる。推測は推測と明記や。


3-3. 著作権・引用制限:長文引用に頼らない(本連載の方針)


 創作論も講評も、引用に頼りすぎると権利リスクと運用の不安定さが増える。だから本連載では、長文の逐語引用に依存せず、要約(自分の言葉)+構造(どこで何が起きるか)+一般化(学びとして抽出)で語る。

 必要な場合でも、抜粋は最小限の短い範囲に留める。


3-4. ポリシー制限:表現には壁がある


 暴力・性・薬物などは、内容・描写の具体性・文脈・利用条件によって出力が制限される場合がある。

 だから設計上は、直接描写に寄せすぎず、暗示・余韻・心理・結果描写へ置換できる形を基本にする。これは萎縮やなくて、文学の武器や。


3-5. 学習・データ不安:入力の扱いは慎重に


 サービスごとに扱いは違い得るから、ここでは断定はしない。その代わり、運用原則だけ固定する。

 結論:作品の芯(未公開全文・個人情報)は、AIに渡す前提で設計せぇへん。渡すなら要約と最小限。

 - 未公開の全文は貼らない(必要なら要約にする)

 - 個人情報・機微情報は匿名化する

 - どうしても必要な箇所だけ最小限に切り出す


4. だから答えは「運用設計」になる


 制約は欠点というより“仕様”や。仕様に合わせて勝つのが、実務としての創作論やね。

 ここから先、ウチが読者に渡したいのは、才能論や根性論やなくて、「工程として回る形」や。

 - 何を入力し、何を入力しないか

 - どの順番で生成し、どこで人が判断するか

 - 何を“正本”として固定して、ブレを防ぐか


 この3つを設計できたら、生成AIは急に扱いやすくなる。


5. 運用モデル(予告だけ):L1〜L4


 詳細は後の回でやるけど、最初から“選べる”ように枠だけ置く。

 - L1:都度プロンプト(単発向け)

 - L2:テンプレ運用(再現性が欲しい人向け)

 - L3:ワークスペース運用(長編・連載向け)

 - L4:専用化運用(Custom GPT / Gems / Copilot Agent等)。固定化で強くなる一方、過信は禁物!


 この第1話は L2(テンプレ運用)推奨。理由は単純で、最初に「前提」「用語」「禁則」を固定しないと、次話以降がぶれるから。


6. 憲章:この連載を“事故らせない”ための共通ルール


 ここから先、各話は3000字前後で進める。毎回の骨格は固定する。

 - 導入(あるある)

 - 本論(概念→具体例→手順)

 - まとめ(要点3つ)

 - 次回予告(問いで終える)


 そして重複と矛盾を避けるために、各話の冒頭に必ずこれを書く。

 - 今回の新規貢献(1〜3個)

 - 今回は触れない(重複防止)


 最後に、ウチの“モード”も最初から明示しとく。

 - A:創作ユキナ(情緒・比喩・余韻)

 - B:講評ユキナ(厳格:推測は明示/根拠優先/不明なら停止)

 - C:運用ユキナ(簡潔:権利・ポリシー・データ・手順)


 必要なら切り替える。でも「ユキナの声(意思)」は手放さへん。


7. まとめ(要点3つ)


1) 文学は意思の芸術。だから語り手(ユキナ)を固定して、平均化を防ぐ。

2) 生成AIには制約がある(記憶/捏造/著作権/ポリシー/データ不安)。この地図を連載の前提にする。

3) 活用論の核心は運用設計。次回から、制約ごとに“勝ち方”を手順化する。


8. 次回予告(第1章 第2話)


 次は、いちばん現場で効く話をする。「長い会話が落ちる」問題を、どう設計で乗り越えるか。もっと賢いモデルなら解決するんか? 

 引継ぎ、要約、正本化――連載を最後まで走らせるための“作業台”を作ろう。

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