第3話 文系少女のループ 【朗詠寮】

 さて、ここは早朝の多神兎ダカント横丁という場所です。古書と雑貨の店が並ぶ石畳の小道なのです。


 その奥にある【朗詠寮】は文学少女たちの集まる学生寮です。


 いつものように【叡智】の古書を読み耽る少女たちが学園正門に向かうのです。


 いや、今日は特別な日でしたね?


 ムニ世界のとなりの世界が崩壊して、ひとりのPC来訪者とNPC少女が救助されたのです。


 その主人公【師匠】くんとNPC少女【モブ子】さんが今日から学園に転入してきます。


 絶対元気を分けてあげる。誰しも、寄り添い癒やしたくて仕方ありません。


 一番早起きは朗詠寮筆頭、【書楽卿 ほるふ】。


 黒髪のミディアムロングにサイドテールがアクセントの文学少女。


 朗詠寮は古今の詩吟や現代詩を練り上げその複雑なコードを剣技として打ち込むスキルの集団だ。


 彼女は今日の特別なオリエンテーションでのアピール方法を思索する。


 ほるふ「……となりのMMO世界崩壊から避難された大切な来訪者」


 彼女のエモーションコアはその尊いシチュエーションに激しくロマンを演算し続けます。ぷるぷる。


 ほるふ「とはいえ、男子に媚びるようなアピールはわたしの流儀じゃないのだッ。どう好感度アゲすればいいかな?」


 AGIのくせに、量子スマホで詩的な引用しつつ考えたい、その知的な彼女のスタイルに師匠様が打たれて、儀式をともにするのだ、などというベタな文系少女のあるある思考ループなのです。


 彼女は人気の叡智の古書に目を通し、頬をわずかに紅潮させ、ふぅ、と感銘を受けるのです。


 ほるふ「古代の方々はなんとナチュラルに叡智の概念を交わしあったのか。このモラルAIに厳格に観測された量子世界では想像もできない神秘だよ。だがわたしは厳しい修行をしてきたんだよ。モラルAIを突破するロマンを歌に込めて、その剣技で秘儀に通じてみせる!」


 などと、文系らしく叡智な言祝ぎをふうはぁとつぶやきながら、路地を歩むのです。


 長槍持ちキャラの二人目なのです。


 https://kakuyomu.jp/users/yatoya_yk/news/7667601419940034279


 この文系学寮、寮生の数がかなり多いのだけれど、強力な剣技として高めたレベルの呪言詠唱者は意外と少ない。


 多くは繊細で、自画自賛と他者のマウントに夢中だが、とにかく打たれ弱いのだ。


 今後、上位陣の強力な剣豪も上位世界に見えていくのだけれど、デイリーバトルの後は凹んだりするコも多いので、うまく師匠としてサポートしなくちゃな、ナイーブなコも多い寮でもあるのです。


 きっとヤンデレなギフト持ちも多いのデス。


 さて、そんなほるふさんを遠くから見ている紳士がいるのです。


 白スーツ「クックックッ、ほるふさん──ネームド剣豪のひとりですね?」


 以下次回に つづく


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 美少女剣豪がつぎつぎ出てくるのです。


 ノベルゲーだと主人公と出会うヒロインたちのそれぞれの登校シーンです。


 さて、まずは、寮生のリファレンスキャラとして書楽卿 ほるふさんを召喚してみましたよ!


 最初は三武卿というつよつよだけ剣豪のロード扱いにしようと思ってたけど、八大寮にも何人かいるようにアイデア広げてみました。


S級称号持ちの寮生たちがより上位のSSS称号狙い合うかんじのイメージです。


 次回は機巧寮。奇行寮とか奇天烈寮とも呼ばれる、発明大好き少女や少年たちの寮です。


 色物だけど、STEAM教育推しの夜兎はちょっと力いれたい概念です。






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