三十五歳の大みそか、一人百八首。
横林大(『バケツズ』より)
秋桜が『はい』も『いいえ』も言わず揺れ 冬が来るまでただやわらかい(短歌一首集め)
【1/108】
まだ君と冬が気づいてないうちに羽織るジャケット置いて合鍵
【2/108】
赤ポスト大きな口をあけながら手紙飲み込み山羊ではないよ
【3/108】
たまねぎの皮を何度も剥くように男装のなか女子をみつける
【4/108】
京橋でカレーを食べるこれまでとこれからのこと語る辛口
【5/108】
ルーターがなくてもいえるあいしてるさがすぼくらはスマホをすてる
【6/108】
今日までと今日からがまだ地続きである今日の日にこんにちはする
【7/108】
髪を染め皮のコートを身に纏い墨を彫ったと恋の奴隷よ
【8/108】
秋桜が『はい』も『いいえ』も言わず揺れ冬が来るまでただやわらかい
【9/108】
真夜中が黒という名を持たぬとき木々鳥寝息かつてのさめざめ
【10/108】
クリスマスケーキの砂糖菓子を切りシリアルキラーと親を味わう
次の更新予定
2026年1月24日 18:00
2026年1月31日 18:00
2026年2月7日 18:00
…
三十五歳の大みそか、一人百八首。 横林大(『バケツズ』より) @yokobayashidai2
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