てるてる坊主

口羽龍

てるてる坊主

 翔太(しょうた)は明日の天気を気にしていた。明日は雨の予報だ。明日は東京ディズニーリゾートに行くつもりなのに。翔太は残念がっていた。


 翔太の両親は秋ごろから東京ディズニーリゾートに行こうと計画していた。そして、ホテルの予約も立てていた。翔太はとても喜び、小学校の勉強を楽しんでいた。そして、通信簿の結果はとてもよかった。両親はとても喜んでいたという。だが、こんな天気予報が出てしまった。翔太は下を向いてしまった。


「明日、雨だね」


 翔太は困っている。今にも泣きそうだ。


「うん」


 ついに翔太は泣いてしまった。慰めても、なかなか泣き止まない。母は慰めている。だが、なかなか泣き止まない。


「晴れてほしいよね」

「もちろんだよ!」


 翔太は今年の秋の遠足の事を思い出した。遠足も当日は雨だった。予報でも雨だった。雨にならないようにてるてる坊主を飾ったのに、降ってしまった。そのせいで、遠足の行き先が変更になり、残念な結果になった。もうこんな事になりたくないと思っていたのに、またこんな結果になってしまった。


「遠足が雨になって、行先が変わってしまって、残念だったね」

「あの時、てるてる坊主に願ったのに・・・」


 翔太はてるてる坊主って本当に効果があるんだろうかと思っていた。もしかして、効果がないんじゃないかと思っていた。


「残念だったね」

「うん」


 翔太はいまだに泣き止まない。母は心配そうな表情だ。


「どうしてこんな事になったんだろう」

「わからないよ・・・」


 今夜、てるてる坊主を飾ろうか? 翔太は悩んでいた。効果がないのなら、飾る必要がないのでは? でも、飾らないと。


「てるてる坊主を飾ったら、本当に晴れるのかな?」

「疑ってるの?」


 母は思っていた。翔太はてるてる坊主の効果を疑っているのでは? もう信じていないのでは?


「うん。だって、あの時、雨だったもん」

「そうだね」


 母は翔太の頭を撫でた。今度こそは大丈夫だよ。だから今夜、てるてる坊主を飾ろうね。そうすれば、きっと晴れてくれるからね。


「でも、今度も飾ろうね」

「うん・・・」


 結局、翔太はてるてる坊主を飾る事になった。だが、翔太は疑心暗鬼だ。本当に晴れるんだろうか? 不安でいっぱいだ。




 寝る前、自分の部屋にいた翔太は窓を見た。窓にはてるてる坊主がある。てるてる坊主は、遠足の時の使いまわしだ。本当にそれでいいんだろうか? 疑い深いな。


「本当に大丈夫なんかな?」

「信じようよ」


 翔太は振り向いた。そこには母がいる。心配になって、母は翔太の部屋にやって来たようだ。


「うん・・・」


 母は翔太の横に立ち、てるてる坊主を見た。てるてる坊主は、北風で揺れている。北風に吹かれて、落ちないか心配だ。


「明日、晴れるといいね」

「そうだね」


 もう寝う時間だ。そろそろ寝ないと。


「おやすみ」

「おやすみ」


 母は翔太の部屋を後にした。明日の朝、晴れると信じて。




 翌朝、翔太は目を覚ました。本当に晴れているんだろうか? とても不安だ。あの時は雨だった。今回は大丈夫だろうか?


「大丈夫かな?」


 翔太は外を見た。快晴だ。昨日の雨の予報がまるで嘘のようだ。


「晴れてる!」


 翔太は喜んだ。そして、笑顔で1階のダイニングに向かった。今日は東京ディズニーリゾートに行けるんだ。そう思うと、笑顔が止まらない。


 翔太は1階にやって来た。そこには両親がいる。両親も笑顔だ。昨日は雨の予報だったのに、まるで嘘のような晴れだ。天気予報でも、今日は晴れの予報が出ている。


「おはよう」

「おはよう。今日は晴れたね」


 翔太は朝食を食べ始めた。母は喜んでいる。昨夜はてるてる坊主に願いをかけてよかったね。そのおかげで、今日は晴れたのかもしれない。


「うん!」

「よかったね! 今日は楽しもうね!」


 母は東京ディズニーリゾートに行くのを楽しみにしていた。翔太が生まれる前に、何回か行った事があるし、夫とのデートで行った事もある。


「うん」

「お母さん、てるてる坊主の事、本当だったんだね」


 翔太は嬉しそうだ。てるてる坊主の事を疑っていたが、てるてる坊主の噂は本当だったんだね。本当に晴れた。


「うん。てるてる坊主も、うまくいかない時があるんだよ」


 父は思っている。てるてる坊主だって、うまくいかない時もある。今年の遠足の時は、たまたまだったんだ。


「そうなんだ。あの時はたまたまだったんだね」

「そうだったんだよ」


 翔太はあっという間に朝食を食べ終えた。早く出発する支度をしようと思っているようだ。


「ごちそうさま!」

「早く支度するのよー!」

「はーい!」


 翔太は歯を磨きにいった。早く支度をするためだ。


「喜んでるね」

「ああ」


 翔太は歯を磨き終え、2階に向かった。翔太は窓を見た。そこにはてるてる坊主がある。


「てるてる坊主さん、ありがとう」

「翔太ー、行くわよー!」


 その声を聞いて、翔太は支度を済ませた。早く1階に向かわないと。


「はーい!」


 翔太は1階に向かった。翔太は心の中で思った。てるてる坊主の効果って、本当にあるんだな。

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てるてる坊主 口羽龍 @ryo_kuchiba

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