価値のない僕だけど

深田楓

第1話

僕は、いらない人間なんだ。この世界に僕の居場所はない。生まれてから、学力や運動などを兄と比べられて育ってきた。なぜかと言うと、父親が大企業の社長で、母親の親がある芸能事務所の社長であるからだ。その社長の次期社長として、兄は父親の仕事を手伝っている。

そんな兄も僕のことをいじめられていた。だが、大学生になり、一人暮らしをしている。

そんな日々が続き、僕は大学生になった。

「……おい、お前!立川 葵(たちかわ あおい)!」

えっ、僕呼ばれてた?

誰かが後ろから僕のことを呼んでる?

「なっ、何んですか?」

と言いながら振り向いたら、花崎 結人(はなざき ゆいと)くん。大学一のイケメンで、頭もそこそこいいらしい。他の学科の女の子たちも騒ぐほどだ。

その彼と同じ経済学科なのが、嫌なのに、、。

陽キャだから、この人苦手なんだよな。

「これ、君のノートでしょ?」

これは、自分で夢小説を書くことが好きで、よくノートに書いている。こんな人生がいいなって感じで、趣味感覚で書いている。

「はっ、はい。ありがとうございます。」

てか、なんで僕の名前わかったんだろう。

「勝手にノートの中見ちゃったんだけど、葵くん小説書くの上手いね。」

下の名前で呼んだ?!さっ流石、陽キャくんだ。

早く家に帰ろう。今日は、好きな小説の続編の発売日だから。

「あのさ、、、」

「ありがとうございます。じゃ、僕はここで失礼します。」

「あっ!!」

走って駅の方に来たけど、さっき何か言いかけたのかな。まぁいいや。天と地ほど差がある、花崎くんとは、もう関わらないでおこう。僕は小説を書い、家に帰った。

 

 

その頃花崎くんは、、、。

「おい、結人〜。なんだよ急に走って。遠くから見てたけど、誰かに嫌われた?」

こいつは俺の、幼馴染兼親友の菅田祐介(くがた ゆうすけ)だ。

「いや、別になんでも。落とし物を渡しに行っただけたけど。」

あっ、もう一人の幼馴染の池垣初奈(いけがき はな)だ。初奈は女優で、もう俳優の彼氏がいるやつだ。

幼馴染2人とも、俺と同じ学科だ。

「立川くん、花崎くんに嫌われていましたね。」

「同じ学科の花崎か?あいつの目線からたら、家族のこと嫌いそうだな。あっそう言えば、結人の初恋の人だったねぇー。」

葵から見れば、家族のことが嫌いってなんだ。

「あっそれは言うな!!あと、葵って自分の家族が嫌いそうって何?」

2人がびっくりしながら変な顔で見つめてきた。

「えっ、結人くん知らないの?!」

えっ、、、なんでだよ。

「お前、ニュース系、全然見なさすぎ。」

「はっ?しょうがないだろ。」

その後、2人から色々と聞いた。

葵が、虐待されてた話や学校で虐められてた話を。

 

 

そして家に帰った葵くんは、、、。

なんで、陽キャと出くわすんだよ。怖かったぁ。

昔のこと思い出すな。小さい頃、父方のお祖母ちゃんがよく面倒を見てくれた。お祖母ちゃん家に行くと、一緒に遊んでくれたり、ちゃんとしたご飯を出してくれた。そのお祖母ちゃんが、今の大学4年間の費用を出してくれた。受験のお金は自分で出したけど、大学4年間の費用は約350万円だ。それを出してくれて、いろいろと助かっている。一人暮らしした一ヶ月の、必要最低限の物もお祖母ちゃんがお金を出してくれたから、高校生の時にバイトした130万を使って、家賃を払うだけで済んだ。でも1年分くらいしか持たないから、今でもバイトをしながら、一人暮らしをしている。自分のバイト代でまかなえないときは、お祖母ちゃんが残してくれた、100万円が残ってるんだから。

「ふぁーぁ」

あくびが出ちゃった。今日は少し早いめに寝ようかなぁ。そして次の日、あんなことがあるなんて思いもしなかった。

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2026年1月23日 17:00

価値のない僕だけど 深田楓 @HIDE_0615

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