『俺達のグレートなキャンプ229 湖でなぜセイゴとメバルが釣れる!まいいや!』
海山純平
第229話 湖でなぜセイゴとメバルが釣れる!まいいや!
俺達のグレートなキャンプ229 湖でなぜセイゴとメバルが釣れる!まいいや!
「セイゴォォォォ!メバルゥゥゥゥ!」
石川の雄叫びが、午前九時の静かな湖畔に響き渡った。周囲のキャンパーたちが一斉にこちらを振り向く。朝のコーヒーを淹れていた中年夫婦が手を止め、テントから這い出てきたソロキャンパーの男性が目をしばたたかせる。
「石川さん、声でかい!でかいです!」
千葉が慌てて石川の腕を掴むが、石川は満面の笑みで釣り竿を高々と掲げている。その竿の先には、確かにセイゴ――いや、スズキの幼魚が跳ねていた。体長二十センチほどの銀色に輝く魚体。
「いやいやいや、千葉!これ見ろよ!湖でセイゴだぞ!セ・イ・ゴ!海の魚!」
石川の興奮は最高潮に達している。茶色の釣りベストをはためかせ、赤いバケットハットを被った姿で、まるで大物を釣り上げた漁師のような勢い。
富山は少し離れた場所で、折りたたみ椅子に座りながら深々とため息をついていた。黒いキャップを目深に被り、両手で顔を覆う。
「なんで......なんで湖に海水魚がいるの......」
富山の呟きは虚空に消える。彼女の横には、すでに三匹のセイゴと二匹のメバルがクーラーボックスに入れられていた。メバルに至っては、その大きな目でこちらを見上げているようだった。
「富山ぁ!お前も釣れたろ!すげえよな!」
石川が駆け寄ってくる。その勢いで砂利が飛び散り、富山の足元に小石が当たる。
「すごくない。すごくないから。おかしいから、これ」
富山は立ち上がり、クーラーボックスを指さす。その表情は困惑と疲労が半々。眉間には深い皺が刻まれている。
「おかしいけど釣れるんだもん!これぞグレートなキャンプじゃん!」
石川は両手を広げて空を仰ぐ。青空が広がり、湖面がキラキラと太陽の光を反射している。確かに最高のキャンプ日和ではあった。
千葉が水際でしゃがみ込み、湖水を手ですくって舐めてみる。
「あ、しょっぱい!しょっぱいですよ石川さん!」
「マジで!?」
石川も駆け寄って湖水を舐める。そして目を見開く。
「うおお!本当だ!塩水!いや、海水!?なんだこの湖!」
二人が興奮して湖水を舐め続ける横で、富山は頭を抱えた。
「あのね......ここ、元々海と繋がってた汽水湖だったって、さっき管理人さんが言ってたでしょ......地震で地形が変わって、今は時々海水が流れ込むって......」
「聞いてなかった!」
石川と千葉が声を揃えて答える。富山の額に青筋が浮かぶ。
「聞いてよ!人の話!」
その時、隣のテントサイトから初老の男性が近づいてきた。グレーのフリースを着て、眼鏡をかけた穏やかそうな人物。手には釣り竿を持っている。
「あの、すみません。さっきから賑やかで......ここって本当に魚釣れるんですか?」
男性の問いに、石川が即座に反応する。
「釣れます!釣れまくりです!セイゴにメバル!もう入れ食い状態!」
石川がクーラーボックスを開けて見せると、男性の目が輝いた。
「おお!本当だ!実は朝から全然釣れなくて......どんな餌を使ってるんです?」
「餌?ルアーっすよ!このシルバーのやつ!」
千葉が自分の釣り竿に付いたルアーを見せる。五センチほどの銀色のミノー。ごく普通のルアーだ。
「それだけで?」
「それだけで!」
男性は驚きながらも、すぐに自分のタックルボックスから似たようなルアーを取り出し始めた。その様子を見ていた周囲のキャンパーたちも、次々と釣り竿を持って集まってくる。
「俺も混ぜてもらっていい?」
「うちの子供たちも釣りしたがってるんだけど」
「さっきから一匹も釣れなくて......」
気づけば、石川たちの周りに十人以上のキャンパーが集結していた。
富山は目を丸くする。
「ちょ、ちょっと待って。なんでこんな人が......」
「富山!これぞグレートなキャンプの真骨頂!みんなで楽しむ!」
石川が高らかに宣言すると、集まった人々から拍手が起こる。
「よし!じゃあ俺が今日一番釣れるポイント教えますよ!あそこの岩場の右側!」
石川が指をさすと、人々がぞろぞろと移動を始める。まるでハーメルンの笛吹き。
千葉も負けじと声を上げる。
「ルアーは底から二メートルくらいをゆっくり引くといいです!あ、でも時々止めて誘いを入れると食いつきます!」
「おお、ありがとう!」
「助かるよ!」
キャンプ場が突如として釣り大会の会場と化していく。あちこちで釣り竿が振られ、ルアーが投げ込まれる。
富山は呆然と立ち尽くしていたが、やがて諦めたように折りたたみ椅子に座り直した。
「もういいや。勝手にやって......」
しかしその言葉とは裏腹に、富山も釣り竿を手に取っていた。膝の上に置いて、ルアーの結び目をチェックする。その動きには、ベテランキャンパーらしい無駄のなさがあった。
「富山も釣る気満々じゃん!」
石川がニヤニヤしながら指摘すると、富山は顔を赤くして反論する。
「釣るけど!釣るけど静かに釣りたいの!こんな大騒ぎじゃなくて!」
「無理無理!だってほら!」
石川が指さす先では、さっきの初老の男性が「釣れたー!」と叫んでいた。三十センチほどのセイゴを釣り上げて、興奮で顔を真っ赤にしている。
「初めて釣った!生まれて初めてスズキ釣った!」
その声を聞いて、さらに人が集まってくる。別のサイトにいたはずのファミリーキャンパーたちまで、釣り竿を担いでやってくる。
「パパ見て!僕も釣りたい!」
「ママ、私も!」
子供たちの歓声が響く。
石川は満足げに腕を組んだ。
「いいねぇ!これぞキャンプ!みんなでワイワイ!」
千葉も隣で頷く。
「そうっすね!どんなキャンプも一緒にやれば楽しくなる!人数が多ければもっと楽しい!」
二人がハイタッチを交わす。その様子を見て、富山は深くため息をついた。
それから三十分後、湖畔は完全に釣りフィーバーと化していた。
「メバル釣れたー!」
「こっちセイゴ!」
「二匹同時に掛かった!」
歓声、悲鳴、笑い声。キャンプ場の静寂は完全に消え去り、祭りのような喧騒に包まれていた。
管理棟から、ジャージ姿の管理人が慌てて走ってくる。五十代くらいの男性で、額に汗を浮かべている。
「あ、あの!皆さん!」
管理人が息を切らせて叫ぶが、誰も聞いていない。釣りに夢中で。
「皆さーん!ちょっと聞いてください!」
それでも誰も振り向かない。管理人は石川の肩を掴んだ。
「あんた!あんたがリーダーか!?」
「え?俺?まあ、そうっすけど」
石川が振り向くと、管理人は額の汗を拭いながら早口で言った。
「いいか!釣るのはいいんだ!全然いい!でもな!湖の北側には絶対に近づくな!」
「北側?なんでです?」
千葉が首を傾げる。
「あそこは......あそこは危ないんだよ!」
管理人の表情が険しくなる。その様子に、石川たちも真面目な顔になった。
「危ないって......何がいるんですか?」
富山が立ち上がって尋ねる。
管理人は周囲を見回してから、声を潜めた。
「......クエだ」
「クエ!?」
三人が声を揃える。
クエ。ハタ科の超大型魚。体長一メートル以上、体重三十キロを超えることもある幻の高級魚。
「なんでクエが......」
富山が呆然と呟く。
「知らん!俺も知らん!でもいるんだよ!半年前から目撃情報があって!この前なんか、岸に打ち上げられた個体を見たんだが、一メートル五十センチはあった!」
管理人の言葉に、三人の背筋が凍る。
「あ、危ないんですか?襲ってくるとか?」
千葉が震えた声で聞く。
「襲ってはこないと思うが......釣り針に掛かったら大変だ!引きずり込まれるぞ!」
「マジすか......」
石川がゴクリと唾を飲む。
しかしその瞬間、北側の方から大きな水音が響いた。
バッシャーン!
続いて男性の絶叫。
「うわああああ!何か掛かった!でかい!でかいぞこれ!」
三人と管理人が一斉に北側を見る。そこには、さっきの初老の男性が竿を大きくしならせて格闘していた。
「あああああ!引きが強い!これ、マグロか!?」
「クエだあああ!」
管理人が叫びながら走り出す。石川たちも慌てて後を追う。
男性の周りには既に人だかりができていて、皆が興奮して叫んでいた。
「頑張れ!」
「すごいぞ!」
「やばいやばい!竿が折れる!」
男性は必死でリールを巻くが、魚の引きは強烈だった。竿が弧を描き、今にも折れそうなほどしなっている。
「誰か手伝ってくれ!」
男性の叫びに、石川が飛び出した。
「俺が行く!」
「石川!危ない!」
富山が制止するが、石川は既に男性の隣に立っていた。
「一緒に引きましょう!せーの!」
二人がかりで竿を引く。湖面が大きく盛り上がり、何かの巨大な影が動いているのが見える。
「来るぞ!来るぞ!」
千葉が水際で叫ぶ。
そしてついに、その巨体が姿を現した。
「うおおおお!」
全員が声を上げる。
それは確かにクエだった。体長一メートル以上。茶褐色の体に白い斑点。大きな口を開けて、ルアーに食いついている。
「すげえええ!」
「本物のクエだ!」
「写真撮れ!撮れ!」
興奮の渦。カメラやスマホが一斉に向けられる。
管理人も思わず叫んでいた。
「本当にいた!本当にいたんだ!」
石川と男性が力を合わせて引き上げようとするが、クエの力は想像以上だった。
「うわ!また潜る!」
再び湖中へ引きずり込まれそうになる。二人の足が砂利の上を滑る。
「やばい!」
その時、富山が駆け寄ってきて、石川の腰を掴んだ。
「私も手伝う!」
「富山!」
「文句言うな!引け!」
三人がかりで引き上げる。千葉も加わって四人になった。
「せーの!」
「せーの!」
全員の掛け声が揃う。そして――
ズルズルズル......
徐々にクエが岸に近づいてくる。その巨体が浅瀬に入り、ついに砂利の上に引き上げられた。
「やったああああ!」
歓声が爆発する。拍手が起こる。子供たちが「すごーい!」と叫ぶ。
男性はその場に座り込み、肩で息をしていた。
「釣れた......釣れたぞ......」
石川も隣に座り込む。
「やりましたね......やりましたよ......」
千葉と富山も腰を抜かしたように座る。四人とも、満面の笑みだった。
管理人が近づいてきて、クエを見下ろす。
「立派だ......こんなの初めて見た......」
「これ、どうします?食べられるんですよね?」
千葉が尋ねると、管理人は頷いた。
「ああ、最高級の魚だ。刺身でも鍋でも最高にうまい」
石川が立ち上がり、周囲を見回す。集まった人々は二十人を超えていた。
「じゃあさ......みんなで食べない?」
石川の提案に、一瞬の静寂。
そして、爆発的な賛同。
「いいね!」
「ぜひ!」
「鍋にしよう!」
またもやキャンプ場が沸く。
富山は立ち上がりながら、呆れたように言った。
「もう......もうなんでもいいや......」
しかしその顔には、小さな笑みが浮かんでいた。
それから一時間後、キャンプ場の中央広場には巨大な鍋が置かれていた。管理人が倉庫から引っ張り出してきた、イベント用の大鍋だ。
クエは管理人と料理得意な女性キャンパーたちによって、見事にさばかれていた。真っ白な身が、次々と鍋に投入されていく。
「すげえ量だ」
石川が感心したように呟く。
周りには、キャンプ場にいた全員が集まっていた。自分たちで釣ったセイゴやメバルも鍋に入れられている。野菜を持ち寄り、調味料を持ち寄り、いつの間にか豪華な海鮮鍋パーティーが始まっていた。
「いやー、朝起きた時はこんな展開になるとは思わなかったよ」
さっきの初老の男性が笑いながら言う。手には缶ビールを持っている。
「俺もっす。まさかクエ釣るとは」
石川も缶ビールを手に、乾杯の仕草。
子供たちは鍋の周りを走り回り、女性陣は料理の準備に忙しく、男性陣は釣りの自慢話に花を咲かせている。
千葉は富山の隣に座って、湖を眺めていた。
「富山さん、楽しいですね」
「......まあね」
富山は素直に認めた。
「石川さんのキャンプ、いつも予想外だけど......結局楽しくなっちゃう」
「だろ?俺、最初は半信半疑だったんだけど、今は分かるよ。どんなキャンプも一緒にやれば楽しくなる」
千葉の言葉に、富山は小さく笑った。
「その通りね」
鍋が煮立ち始め、いい匂いが広がる。
「できたぞー!」
管理人の声で、全員が鍋に集まった。
「じゃあ、乾杯しようぜ!」
石川が缶を高く掲げる。
「この奇跡の出会いと、この謎の湖と、そして俺達のグレートなキャンプに!」
「乾杯ー!」
全員の声が揃う。缶と缶がぶつかり合う音。笑い声。
鍋から立ち上る湯気の向こうに、青空が広がっていた。
そして石川が、満面の笑みで呟く。
「最高だな、こういうの」
千葉と富山も頷く。
「最高っすね」
「......最高ね」
クエの切り身が皿に盛られ、次々と配られていく。その味は、想像を遥かに超える美味しさだった。プリプリとした食感、上品な甘み、とろけるような脂。
「うまい!」
「これ、マジで高級魚だわ!」
「子供にも食べやすい!」
絶賛の嵐。
メバルの煮付けも好評だった。セイゴの刺身も、新鮮で臭みがなく、子供たちまで喜んで食べている。
食事が進む中、ふと千葉が気づいた。
「そういえば、なんで湖にクエがいたんですかね?」
管理人が味噌汁を啜りながら答える。
「さあな。たぶん、海と繋がってる水路から迷い込んだんだろう。地震で地形が変わってから、時々珍しい魚が入ってくるんだ」
「へえー」
「でもおかげで、いいキャンプになったよ」
男性が笑う。周りも同意の声。
石川は鍋をおかわりしながら、ふと思いついたように言った。
「なあ、次回はここで深海魚釣り大会とかどう?」
「無理」
富山が即答する。
「深海ないから」
「じゃあ、マンボウとか」
「もっと無理」
千葉が笑いながら割って入る。
「でも、また来たいですね、ここ。何が釣れるか分からないの、面白い」
「だな!」
石川が頷く。
食事が一段落した頃、子供たちが石川に集まってきた。
「おじさん、また釣り教えてー」
「おじさんって歳じゃないけど......まあいいや。いいぞ!」
石川は子供たちを連れて、再び湖畔へ向かった。千葉も後を追う。
富山は片付けを手伝いながら、その背中を見送る。
「相変わらず子供みたいに元気ね」
隣で皿を洗っていた女性キャンパーが笑う。
「いい仲間じゃない。楽しそうで」
「......そうね」
富山も笑顔になった。
午後の陽射しの中、湖畔では再び釣りが始まっていた。今度は子供たちが中心で、石川と千葉が丁寧に教えている。
「ほら、こうやって投げるんだよ」
「おお、上手い上手い!」
「釣れた!おじさん釣れたよ!」
「だからおじさんじゃ......まあいいや!すごいじゃん!」
歓声と笑い声が、また湖畔に響く。
管理人は管理棟のベンチに座って、その様子を眺めていた。手帳に何か書き込んでいる。
「来月のイベント......釣り大会、やってみるか」
独り言のように呟いて、満足げに頷いた。
夕方になり、徐々に人が散らばり始めた。各自のテントサイトに戻り、夕食の準備を始める。
石川たちのサイトでは、焚き火が始まっていた。千葉が薪をくべ、富山がコーヒーを淹れている。
「いやー、今日はグレートだったな」
石川が伸びをしながら言う。
「確かに。予想外の展開だったけど、楽しかった」
千葉も同意する。
富山はコーヒーカップを三つ並べながら、ふと思い出したように言った。
「そういえば、タイトル回収してないわよ」
「タイトル?」
「『湖でなぜセイゴとメバルが釣れる!まいいや!』でしょ。まいいや、って言ってない」
石川と千葉が顔を見合わせる。
そして同時に肩をすくめた。
「まいいや!」
二人の声が揃う。
富山は呆れたように笑って、コーヒーを渡した。
「はい、飲んで」
三人でコーヒーを啜る。焚き火の炎が、オレンジ色に揺れている。
湖面も夕日を反射して、金色に輝いていた。
「また来ような、ここ」
石川が言う。
「うん、また来よう」
千葉が頷く。
「......また来るの?」
富山が不安そうに聞くが、もう答えは決まっていた。
「当然!」
二人の即答に、富山はため息をつく。
でもその顔は、嬉しそうだった。
焚き火の周りで、三人は夜遅くまで語り合った。今日の釣りのこと、クエのこと、出会った人々のこと。
そして次のキャンプの計画も。
「次は山でマグロ釣るか」
「無理」
「じゃあ川でカツオ」
「もっと無理」
「温泉でアンコウは?」
「死ぬから」
そんなやり取りをしながら、三人は笑い続けた。
星空が広がり、湖面がそれを映す。
最高のキャンプ日和だった。
いや、最高のグレートなキャンプだった。
翌朝、撤収の時。
管理人が見送りに来てくれた。
「また来てくれよ。あんたたちが来ると、キャンプ場が活気づく」
「マジっすか!光栄です!」
石川が握手を求める。管理人もしっかりと握り返した。
「次は何釣りに来る?」
「サメとか?」
「やめろ」
管理人と富山の声が揃って、みんなで笑った。
車に荷物を積み込み、エンジンをかける。
窓から手を振ると、管理人や他のキャンパーたちも手を振り返してくれた。
「じゃ、行くか」
石川がアクセルを踏む。
「次はどこ行きます?」
千葉が助手席から尋ねる。
「そうだな......」
石川が考え込む。
後部座席の富山は、すでに目を閉じていた。疲れたのか、それとも次の突飛なキャンプを想像したくないのか。
でもその口元には、小さな笑みが浮かんでいた。
「俺達のグレートなキャンプ、次も最高にしようぜ」
「了解です!」
車は湖を後にして、次なる冒険へと向かっていった。
湖では今日も、きっと誰かがセイゴとメバルを釣っている。
そしてもしかしたら、また巨大なクエが釣れるかもしれない。
それが、この不思議な湖の魅力だった。
――俺達のグレートなキャンプ229、完――
「ねえ、次は砂漠でイルカ釣りとかどう?」
「無理」
「富山、寝てるんじゃなかったのかよ」
「あんたの声がうるさくて起きた」
車内に笑い声が響く。
こうして、三人の旅は続いていくのだった。
『俺達のグレートなキャンプ229 湖でなぜセイゴとメバルが釣れる!まいいや!』 海山純平 @umiyama117
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