エンジェリカ
レミちゃん
第一話
パチパチ火の粉が散り炎は燃え上がる。釣り上げられた『それ』に石や生ゴミなどを投げ、観客は「「うおおぉぉおおぉおおおぉ!!!!!」」「「殺せええぇぇぇぇ!!!」」「「処分しろぉおおぉぉぉお!!」」「「やれえぇぇええぇぇええぇ!!」」などと様々な言葉を叫び捨てていた。我もまた『それ』を見ていた。石をぶつけられ、ムチで叩かれた『それ』は血だらけでボロボロだった。十字架に縛り付けたれた『それ』は人だ。彼女は心優しき生き物で我も老婆になる前から彼女を見守ってきた。しかし、偶然魔法だの呪いだのに巻き込まれ魔女として処刑されるに至ったのだ。あぁ。ごめんよぅ。エンジェリカ、守ってやれなくてごめんよぅ。どうかこの老婆に情けをかけてくれ。この魔女狩りで殺されたお主の両親代わりに育てた我を、お婆のように愛してくれて実に幸せだった。 あぁ。愛しきエンジェリカよ。許して遅れ。お主が行ったら我も迎えに行くぞ。十字架に縛り付けられ燃やされる我が子を見て、老婆はひっそり人混みの奥へと消えていった。
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