NBTI×エニアグラムキャラクター小説

zakuro

INFJs 8w9と9w1はFPSする

部屋は暗く、モニターの光だけが二人の顔を照らしている。ヘッドセット越しに、銃声と足音が絶え間なく流れ込んでくる。

同じチーム、同じ視点。だがカーソルの動きはまるで違っていた。


「左通路、敵二。俺が詰める」

INFJ 8w9は、言い終わる前に前進キーを叩いていた。


「ちょっと待って。ドローン回す」

INFJ 9w1は、視点を下げて索敵用ガジェットを展開する。


8w9が角を切り、フラッシュを投げる。モニター画面が白く弾けた瞬間、銃口が一直線に振れた。


8w9「一人ダウン。奥、まだいる」

9w1「了解。今ピン刺す」


9w1の画面には、敵の足跡と射線が次々とマークされていく。

8w9はそれを一瞥しただけで、カバーを蹴るように移動した。


8w9「無理に前出なくていいぞ。

…お、今行けるわ」


8w9は遮蔽物を使わず、あえて開けた床を走った。被弾音。だが止まらない。

9w1は一歩下がり、回復エリアを設置する。


9w1「回復置いたよー、戻れる?」

8w9「んにゃ、戻らない」


銃声が重なり、敵が倒れる。残り一人。


静寂が一拍だけ落ちた。


9w1「右上。高所」


8w9は壁を壊し、強引に視界をこじ開ける。9w1の発話から1秒とたたずに彼は動いた


2人は、照準を置いたまま、慎重に移動する。


─先の通路で、影が動いた


9w1「向こうにいる?」

8w9「あー裏に回って」

9w1「おけ」


9w1が裏に回り、敵の背後から狙い撃つ


銃撃。


敵は9w1の玉を避けながら、移動し、反撃の機会を─


タタタタタ、タタタタタ


─最後の敵が倒れ、ラウンドクリアの文字が画面に浮かぶ。


8w9は、ただ待っていただけだった。



「……毎回思うけど、怖くないの?」

9w1がヘッドセットを少し浮かせて言う。


「怖いかどうか考える前に、前に出る。

というか、行くか行かないかの判断はやってんのよこれでも」

8w9はそっけなく答えた。


ロード中にリロードアクションでキャラを動かして遊びながら話すので、9w1は深く考えるのをやめた。


9w1(…たぶん、当たり前にやってるから、特別なこととは思ってないんだろなこれ)


次のラウンド。

今度は防衛側だ。


9w1は開始直後、補強を丁寧に回り、罠を等間隔に置く。

8w9はその横を通り過ぎ、侵入口に身を置いた。


9w1「そこ一人で守るの?」

8w9「敵が来るならここだろ」


9w1「全体見ないと、穴が空かない?」

8w9「穴は塞ぐ」


敵の侵入音。

8w9が即座にピークし、牽制射撃。敵の足が止まる。


「裏見てくる」

9w1がルートを変え、静かに背後を確認する。


9w1「一人抜けてる。ピン刺すわ」

8w9「よろ」


8w9はその場を動かない。撃たれ、引き、また出る。

時間を削る動きだけを繰り返す。


9w1「終わった。戻る」

8w9「りょ。全滅ね☺️」


二人の画面が、ようやく同じ方向を向く。

敵は焦って突っ込んできて、罠にかかり、崩れる。


勝利。


9w1「だいぶ慣れてきたね」

8w9「やり方が違うだけだろ」


9w1は小さく笑い、次の準備を始める。

8w9はスコアボードを閉じ、もう一度前線に立った。


同じINFJでも、守り方も、踏み込み方も違う。

だが試合が進むほど、互いの動きを読む速度だけは、確実に上がっていった。

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