古都を追放された騎士が帝国の騎士王になりました!?

白雲

第1話 追放された騎士

とある平原をガシャンガシャンと鎧を引きずる音が響く。

その音の正体は古都パラルダにて騎士をしていた男、アルラである。

彼は何者かの陰謀により古都パラルダを追放、聖剣と鎧のみを持ち、流浪の旅をしていた。

アルラはとある日、突然平野で倒れる。

『アルラ』「もう……無理か……餓死だけは……嫌だった……な……。」

アルラが倒れているところにとある男が飛んでくる。

『?』「こいつ……古都の、ん?紋章がないということは~追放された身か?」

その男はアルラになにがあったのかをすぐに察して連れていく。

アルラが目を覚ますと見覚えのない天井が広がっていた。

『?』「目が覚めたか!」

目を開けたときに聞こえた男性の声、そちらに目を向けると龍の角と翼を生やした男がいた。

その男はアルラに言う。

『バハム』「我は天龍王バハム、この帝国アクシオラで十束(とつか)の一人として王をしている。」

十束の一人である天龍王バハム、彼との出会いがアルラのこれからの人生を大きく変えて、やがて信念を持って帝国のために尽力することになる。

『バハム』「とりあえず、我はおまえの持つその剣、それについて聞きたい。我の予感が正しければそれは間違いなく聖剣だ。だが、聖剣を持って古都から出れたやつは早々いねぇ。」

バハムがそういう理由、それは古都の王ライヘンバッハは聖剣を集めているからだ。封印を解く?封印する?そんな重い話ではない。ただ彼はこの世に何本もあり、様々な性質を持つ聖剣を自信の手中に収めたい、ただコレクションするためだった。

『アルラ』「確かに、俺が聖剣を持って古都からこれたのは奇跡です。俺は何者かの陰謀によって嵌められて古都を追放されました。」

アルラの一言にバハムははっとした。

ライヘンバッハがこうも軽々と聖剣使いを手放すのかと。

この予測は正解、ライヘンバッハはアルラが帝国アクシオラに居ることを知っていたため、帝国に攻撃をする支度をしていた。

『ライヘンバッハ』「さぁ……アルラ……帝国に逃げたことを後悔するが良いさ……ハッハハハハ!」

アルラとバハムが話しているのと同時刻、古都には王の高笑いが響いていた。

そこから数日、バハムの紹介で他の十束に会わせて貰えることになったアルラはまず最初、外で稽古をしていた力士王、レンギョクと会う。

『レンギョク』「おぉ!おまえさんか!聖剣持ちの騎士ってのは!俺はレンギョクってもんだ、十束の力士王でこの国一の大横綱ったぁわしのことよぉ!」

『アルラ』「アルラです、元古都の聖剣騎士団団員、本日を持って十束直属の十束騎士団団長を任されることになりました、よろしくお願いします。」

『レンギョク』「おう!頼むぜ!って言っても王達への挨拶まわりに来てくれたんだろうが生憎他のやつらはサンドラとショカツ以外は出払ってて居ねぇぞ」

『バハム』「は?あいつら居ねぇの?」

なんと半分の王が居なかった。

しかしそれでも挨拶には行こうとレンギョクと別れてバハムとアルラはショカツとサンドラに会いに行く。

『サンドラ』「あなたかな?新しい軍の隊長としてついてくれるというのは。」

『ショカツ』「体つきも良いし何より腕っぷしだな、バハム、良い人材を引っこ抜いたじゃないか。」

二人はまさに賢人のごとく静かに席に着いていた。

『サンドラ』「私は磁界王サンドラ、磁場の操作などが主な能力だ、今後ともよろしく頼むよ。」

『ショカツ』「私は軍師王ショカツ、君と共に戦えることを楽しみにしているよ。」

彼ら二人との会合は談笑で終わった。

これからアルラは十束騎士団団長として国を護る。

彼の戦いがここに始まることをまだ知らない。

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