第一部 生物学的記載

第一章 分類学的位置


 ゴブリンの分類学的位置は以下の通りである。


 界:動物界 Animalia

 門:脊索動物門 Chordata

 綱:哺乳綱 Mammalia

 目:霊長目 Primates

 科:ヒト科 Hominidae

 属:ヒト属 Homo

 種:ゴブリン H. goblinus


 二〇〇三年のミトコンドリアDNA解析により、ゴブリンと現生人類の最終共通祖先は約一八〇万年前に分岐したことが判明した。これはネアンデルタール人(約四〇万年前分岐)よりもはるかに古い分岐であり、ホモ・エレクトスの出現とほぼ同時期に当たる。

 つまり、ゴブリンは私たち人類の「遠い従兄弟」というよりも、進化の木において非常に早い段階で別の道を歩み始めた「別系統の人類」と表現するのが適切である。

 重要な点として、ゴブリンは単一種である。後述する「ホブゴブリン」「ゴブリンキング」などの形態的に異なる個体群は、かつて亜種や別種と考えられていたが、現在ではすべて同一種内の表現型多型であることが確認されている。これは、ゴブリンが持つ驚異的な「表現型可塑性」によるものである。

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