こんな勇者PT嫌だ ~勇者と愉快な職業の仲間たちと異世界を救え!!~(仮)
生虎
第1話 召喚と自己紹介の巻
某日、某所、一人の青年が地球より姿を消す。
そして、勇者として異世界に招かれた。
勇者召喚の目的は、勿論、魔王討伐の為である。
時を同じくして、勇者を助ける為に選ばれし三名の精鋭?がその勇者と共に異世界に召喚された。
しかし、勇者以外の者たちの職業は・・・
「何だよ!その職業は!!」
「知るか!」
「俺が選んだわけじゃねぇ!!」
「私・・・帰りたい・・・」
勇者が叫んだと共にそれぞれが文句を言い、言い合いを始めてしまった。
召喚された勇者たちを待ち構えていた者たちも困惑顔で事の成り行きを見詰めているが、一向に収まる気配が無い事から、代表者が声を掛ける。
「あの・・・勇者様方・・・何をそんなに言い争いをされておいでなのですか?」
声を掛けたのは麗しの姫君!
召喚された異世界のある国の王女様であった。
「あ・・・すみません・・・こいつらの職業が酷過ぎてですね」
「はぁ?知るかよ!!職業に貴賤言うとかお前何様?」
「そうだ!そうだ!!字面悪いが有能かも・・・しれんだろ!!」
「もうどうでもいいから、お家返して~!!」
姫様の声掛けを余所に又言い争いを始める勇者たち。
召喚をした者たちは困惑を隠しきれないが、今は見守ることとした。
大凡二時間後ほど、言い争いに一区切りがつき、いや、ののしり合い等々に疲れ、勇者たちは妥協した。
「まぁ召喚されてしまったものは仕方ない・・・お互い自己紹介から始めないか?」
スーツに身を包み、目の下には色濃いクマがある男はその場を仕切る様に提案する。
それに答え、日サロで焼いた様な全身黒光りし、金髪頭で無駄に肉体美を誇る様な格好の男が自己紹介を始める。
「そうだな・・・俺は
「俳優?お前の顔とか観た事ないぞ?」
「ふん!これだからトウシロウは!」
「な、何だよ!じゃあさ~出演作品教えろよ!!」
勇者の噛付きに馬鹿にした様な態度であった呉は出演作を聞かれ一瞬押し黙り、ゴニョゴニョと何かを囁く。
いや、作品名を述べているのだろうが皆には良く聞こえない。
「良く聞こえません・・・」
唯一の女性であるピンクに染めた髪に巷で言う甘ロリ衣装に身を包んだ二十歳前後の紅一点が物申す。
言われた呉は一瞬、時間停止でもしたように固まったかと思えば耳を赤く染め、叫ぶ。
「『ゴブリンの巣穴』、『ゴブリンと女勇者』に『異世界行ったらゴブリンに襲われた件』その他諸々だよ!!」
「「「あ!!」」」
そう、彼の元の世界での職業とは・・・
「AV男優!!」
「ゴブリン
「あ・・・観たことあります」
それぞれが答える中、紅一点の発言に注目が集まる。
「観てくれたのか・・・ありがとう?」
「どういたしまして?・・・」
一瞬の静寂が周りを包む。
そこに姫様が疑問を投げかかる。
「あの~タケミチ・クレ様は元の世界ではどのようなご職業なのですか?」
その問いに呉が先ず答える。
「そうだな・・・演劇ってこの世界にあるのか?」
「はい・・・御座いますよ」
「その演者、俳優で解るか?」
「はい、解ります」
しかし、ここで他のメンバーが黙っていなかった。
スーツの男が先ず言う。
「俳優は俳優だろうが、女性と性的チョメチョメをする」
「え?俳優が?それは・・・男娼という事ではないのですか?」
それに合いの手を入れる様に勇者が更に言う。
「そうそう、女性とのアレヤコレヤを皆に見せて」
「え?皆の前で・・・見せて?え?、え?・・・俳優????」
姫様の混乱は酷い。
姫様の目には俳優なのか男娼なのかはっきりして欲しいと言う様な感じもある。
姫様はそっと確認の意味を込め唯一の女性召喚者に目線で確認を求める。
彼女は姫に目線で意思疎通を取り、皆の意見がどれも間違えていない意思を伝えた。
女性同士というのは異世界という違い世界でも目線で意思疎通が出来る生き物らしい。
「人前でなんて・・・ふ、・・・不潔です!!変態!!」
真っ赤な羞恥顔の姫様の右手の一撃が呉の頬に改心の一撃を見舞う事となる。
呉は錐揉み状に吹き飛んだが・・・命に別状は・・・ないと・・・思う・・・
何とか姫様には元の世界の文化やそういった特殊な職業が存在することを理解頂き、少しの侮蔑で収まったようだが、本当に少しなのかは姫様のみぞ知る。
~~~~~~
タケミチ・クレ(呉武倫)
職業:種付けおじさん
LV:1
~~~~~~
「酷い目にあった・・・」
「申し訳御座いません・・・」
なんとかその場は収まり、紹介は続く。
次に紹介に名乗りを挙げたのは
「
その紹介を聞いて三人皆が「あ~」ハモり変な納得をする。
古森はその皆の態度に納得できないようで、皆を睨みつけながら言う。
「な、何ですか?文句あります?」
「「「ありません!(無い・・・)(御座いません・・・)」」」
不思議に思った姫が皆に聞く。
「家事手伝いとはどのような職業なのですか?」
男性陣は一応に古森に気を使い、古森から少し離れた所で姫様に説明を始めた。
姫はニコニコとしながら男性陣の言葉を聞き、ウンウンと頷いている。
粗方の理解を得たと感じた男性陣が古森の許に戻るが、古森はジト目だ。
そして、姫は爆弾を投下する。
「あの~自宅警備員?如何いったお仕事内容なのでしょうか?よく解りませんでしたが、自宅を警備という事は兵士!いえ、キキ・フルモリ様は女騎士様なのですかね!?」
男性陣は姫様の発言で姫様が全く理解していなかったことを知り、古森に話の内容が漏れたことで硬直する。
だが、言い知れぬ圧に押され、男性陣は壊れたブリキの玩具の様にギギギーとでも音を立てた様に古森の方を見やる。
古森の形相は怒りの能面の様な形相をしていた。
人はそれを般若と呼ぶ。
~~~~~~
キキ・フルモリ(古森妃貴)
職業:ニート
LV:1
~~~~~~
男性陣が古森より股間にクリティカルダメージを受けたが、何とか命に別状は無かったとだけ記しておこう・・・
気を取り直して、自己紹介は続く。
「おう!俺は
三人は納得した。
~~~~~~
ヤシロ・イヌカイ(犬養社)
職業:会社の犬
LV:1
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勇者と愉快な仲間たちの紹介は終わった。
いや、まだ終わっていなが気にしたら負けだ!!
~~~~~~~
イッパツ・ホネカワ(骨川一発)
職業:勇者
LV:1
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