紙の上の殺人鬼

冥歪

第1話 「カフェ」

 今日も僕は街を歩く。


 確か昨日は小説の賞の発表だったな。

そう僕はミステリー作家なのだ。


えっと、いくら入ったっけ。大賞に選ばれたんだよな。まぁ、知っても要らないけど、そんな大金。


必要なのは不自由にならないぐらいの金。それがあったらもうなんでもいい。


もう、なんでも…


 ふと思ったけど、今日僕はどこに向かって歩いてるのかな。

あ、そうそうカフェだ。

新しいネタを練るために。

そして、行き過ぎたのかあまり知らない大きい通り道に来ていた。


周りを見渡すと、そこには新しく出来たのか綺麗な大きいカフェがあった。

大きい窓に真っ白な建物。

もし、こんな所で殺人事件があったとしたら、ハハハハ、後片付け大変だな。


僕は行きつけのカフェがあるけどたまにはいいだろう。そうして

「行くか」

と言って冷たいドアノブを手にかける。


この時、そのカフェで殺人鬼に会うなんて知るはずもなかった。

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紙の上の殺人鬼 冥歪 @kurai_hizumu

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