【ショートショート】来世キャンセル窓口

西ノ森リーフ

来世キャンセル窓口

生き疲れた魂が増えたため苦情受付窓口が設置された。

申請理由は

「疲れきりました」

「人間に向いていなかった」

「次は勘弁してほしい」

彼の人生も疲労の連続だった。

努力は空回りし我慢は報われなかった。

生きることは罰のようで終わりだけを待っていた人生だった。


死後、彼は迷わず苦情を送信した。

しばらくしてAIオペレーターから返信が届く。

「お問い合わせありがとうございます」

「苦情内容を確認しました」

画面には丁寧な定型文が並び、最後の一文を読んで体が硬直した。


「なお、来世は自動更新となっております」


返信はそれだけだった。

次の人生のカウントダウンが静かに始まった。

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