こんな異世界転生は聞いていない!
春野ふみや
第1話 牛に轢かれて異世界転生
皆さんこんにちは。
この物語の主人公のみつきです。
結論から言います。
帰り道に牛に轢かれて死にました。
まず言わせてください。
牛がなんでおるねん。
「お前どんなド田舎に住んでんだよw」
そう思った方、落ち着いてください。
ここ、普通の住宅街です。
コンビニもあります。自販機もあります。
牛もあります。
しかも全力ダッシュです。
軽トラかと思いました。
角付きの。
ちなみに僕は、異世界転生ものが大好きなオタクでした。
トラックに轢かれる妄想は何度もしました。
もちろん美女に囲まれるハーレム系も。
でもまさか――
牛。
ジャンル違うだろ。
そして目が覚めたら、真っ白な空間にいました。
WiFiの読み込みが遅すぎて背景が表示されていないのかと思いましたが、違いました。
これが完成形でした。
とりあえず歩き出すと、しばらくして大きな画面が目の前に現れました。
驚いて足を止めると、画面に電源が入り、映像が映し出されます。
画面に映し出されたのは、とても綺麗な女神様でした。
「あなたはこちらの手違いで死んだウホ」
……女神様。
いやゴリラじゃね?
ウホって言ってるし。
「お詫びとして、新しい肉体を再構築し、異世界へ転生してもらうウホ」
異世界転生ってこと!?ラッキー。
「その異世界で、やって欲しいことがあるウホ」
おい、ちょっと待て。
なんか面倒事を押し付けようとしてない?
「悪の組織を倒して、世界に平和をもたらして欲しいウホ」
いや、僕、痛いのとか嫌だし。
それならチート能力で無双したいんだけど。
「あなたに与えられる能力は『日替わり能力』ウホ。一日ごとに能力が変わるウホ」
おい、聞いてんのかクソゴリラ。
「暴言を吐いたから、ウンコに生まれ変わるようにするウホ」
すみませんでした。
とても綺麗な女神様。
「なにか質問があるウホ?」
なんでゴリラなんですか?
あと、異世界で無双できますか?
「無いようで安心したウホ」
あるわ!
耳、着いとんのか!
「じゃぁ異世界ライフ、楽しんでウホ」
あ、ちょ──
こうして、僕の異世界ライフは、思いもよらぬ形で幕を開けた。
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