Where are you from?(どこ出身?)

乾 未知(いぬい みち)

今は昔「平成の大合併」と言うモノはあったそうな!

若者の都市部流失による人口減、農工商業衰退で過疎化著しい

小小(中小ではない)町村を合併して市制を施き、

行政サービスを充実させる目的の政策でした。


地方の町村を出て都市部に居住して半世紀以上になる

kさんの訃報を耳にして数ヶ月、先日たまたま

その息子さんと会う機会があった。

そこで聞いた「なんだかなぁ」のお話を一つ!



K息子は幼い頃はよく父の実家に訪れていたが、

成人してからは自身で行った事がなかったそうである、

そこで父葬儀の御礼もかねて訪問する事にしたそうで、

道案内は同じ都市部在住の父の実妹(叔母)で出発しました。


目的のS町へは高速とバイパス道路を使いナビが快適に案内してくれたが、

合併で細かい住所が分からなくて代表地としてS市役所、S駅、道の駅S市

を入力して案内したが、何処も叔母が知らないと言いだし困ったそうである。


そうです、S市役所は合併でS市の北部にあったM町の場所に建っていて、

S市南部の出身の叔母にはここは何処?状態


S駅は二系統ある鉄道の市の北側を通る路線で元M駅だった所

南部の叔母には用のなかった駅だった


また道の駅はS市東部にあったF町にあり、整備されたバイパス沿いは

別の市の様であった


困り果てたK息子に叔母が提案したのはS市南部を流れる川沿いを走るというモノであった、ナビの地図を頼りに川沿いを走ること10数分「あっ!R駅だ」

やっと目印が見つかり、川沿いの田んぼ道を走っていると奇跡的な出会いが、


叔母が叫ぶ「親戚のK兄さんじゃない?」農作業中の人物を指さす。


目的の本家の伯父と偶然出会えたのは亡父の導きカナ?


菩提寺と本家、親戚回りを無事終えて帰る途中の車内で会話


「詳しい住所聞いてきたけど、また来ることあるかな?」


叔母「私が死んだらまた挨拶に言ってね!」


「イヤ、それは叔母さんの息子に言っといてよ」


叔母「息子?いたかなぁ」


(心の声)「確かにあの従兄弟は御礼行かないよなぁ」


K息子「そこは叔母さんのお導きで!」


と小さくつぶやいたのでした。


町名は市に変わっても川や森の場所は変わらない


迷ったときの目印は山と川、


猟師や漁師の発想と変わらない!


~~~~~~~~~~~~~~~~~


帰る田舎、お持ちですか?

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Where are you from?(どこ出身?) 乾 未知(いぬい みち) @former-inui0022

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