超能力者の異世界転移
門月影丸
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超能力者の異世界転移
異能研究所
その子が三歳になったころ 不思議なことが よく起こった. 食卓でお皿が突然粉々に割れたり スプーンが高温度に発熱したりした.
五歳のときペットの犬に噛まれ 両親の目の前で ペットの犬が爆散した.
驚いた両親は 大学病院の医師に相談したところ すぐに異能研究所の職員と称するものが やってきて あなたがたのお子さんは きわめて特殊な能力を持っていて ご両親は非常に危険な状況にあると言い 親権を研究所に渡す書類に署名捺印するようにと両親に勧めた.
両親は恐怖し 勧めに従った.
以来 天羽 彗は研究所の中で暮らし 外出することもできなかった
彗の異能を解明するため 様々なオブジェクトに対して加熱 溶解 消失焼損 爆散 などの実験がおこなわれた.
様々な実験の結果から 研究者は彗の異能はエネルギーに感応しているのではないかと考えた.
ある実験でのデータの解析では 解放されたエネルギー量から窒素原子の電離を示唆し 彗が感応によって 電離をおこしているとゆう結論をえていた.
また 彗の体を細胞レベルで 調べた結果は彗の細胞は修復力が極めて早くそのことから 不老で寿命が長いか あるいは不死の可能性を持っていることが予測された
彗の恐るべき異能に対して 彗が人を傷つけることのないように 実験と並行して情操教育にも力を入れて 専属の指導者があたっていた
大図典子は教育大学を卒業後 異能研究所に入り 彗が五歳のときから十年間 教育係 家庭教師として彗に接してきた.
彗はしっかりとした知識を身につけて分別 理非曲直の判断など申し分のない成長を示した.
大図典子はその知性と真摯な生活態度から彗がその異能によって人を傷つけたり殺めたりするようなことはありえないと判断して 彗に普通の高校生活を送らせてやりたいと思い 彗の異能研究プロジェクトの会議にはかり研究所の近くの公立高校の普通科へ四月の新学期から通学する許可を取りつけた.
学校の送り迎えは車で大図典子自身で当たることになった.
「彗くん 義務教育は研究所の中でわたしが ずっと教えてきたけど 四月から近くの公立高校の普通科へ通学する許可がでたの」
「制服はある」
「公立高校で基本的には服装は自由で制服の指定はないみたいね。制服が着てみたい?」
「できれば」
「それなら 自分で 制服みたいのを作ればいい」
着てゆく服をネットで好きな物を購入して良いことになった.
彗は 黒い革のトレンチコートに白の革手袋 フライングドッグの型押しのメタルボタン シルクの綾織 紺色のシングルのブレザー 胸のワッペンのエンブレムは王冠 盾とリボンとフライングドッグ
スラックスはツータック コンフォートスリム スラッシュポケット 若草色 ベルトは革製の黒のメッシュ 白のナイロンハイソックス 靴は白と紺のコンビネーションのサドルシューズ
カッターは細い紺のストライプのクレリック カラーはピンフォール 袖はダブルカフス ステンレスのカフスボタンを購入した
大図典子は彗の服装のセンスに感心した 装いの楽しみを持つことは彼にとってもよいことだしこれから送る高校生活にもうるおいを与えてくれるだろうと嬉しく思った.
彗は十五才にしてまさに博識 博覧強記の天才少年だった. ネットワークとデータベースを駆使してその認識能力は優れた科学者のレベルまで到達している.
日蝕があるとゆうので初めての外出許可がでて大図典子と研究所の近くの丘の上の公園にネットで揃えた服を着て日蝕を見に行くことになった.
彗は初めて研究所の外にでた。
典子と二人で丘の上の公園まで歩いた。
眼下に広がる街を見下ろしていると日蝕が始まった。
やがて暗闇になった。
異世界転移
丘の上に立っている彗
眼下に広がるのは城塞都市だ
振り返ると森の中で 道が通っている
道に沿って 下の方に向かって行くことにして 歩きだす
獣の獰猛な唸り声が聞こえる
少し足を早めると 大きな狼の群れが扉のある豪華な馬車を囲み 馬車を引く馬は喉を食いちぎられ 群がる狼は肉を食いちぎっている
馬から少し離れたところに重傷を負って血まみれの御者が倒れている
彗は炎に包まれて燃える狼を 思い浮かべるようにして こうなれ とゆう感じで
「燃えろ」と呟いた刹那 六匹の狼は黒焦げになって転がりながら倒れた
彗は静かに ゆっくりと馬車に近づいた
馬車の窓のカーテンの隙間から外を伺っている人の気配がし しばらくしてメイドとわかる女性が降りてきた
彗の姿を見るとメイドは少し怪訝そうな顔をして
「あなたは魔法使いの冒険者の方ですか?」
彗は瞬時にメイドの言語野と自身の言語野を接触するようにイメージするとメイドの言葉が理解できた
彗は今の状況では おそらくここは異世界で なんらかの超常現象で空間転移が起こったのだろうと思い
どう答えればいいかしばらく思案したが あまり答えが遅れると怪しい人間と思われるのでわないかと曖昧に
「冒険者ではないです」
「では 強力な魔法が使える方なのですね」
メイドは馬車の中にいるのは 豪商の令嬢で突然 狼に襲われ難儀をしているので お礼はするので 王都まで送って欲しいと話した
この世界に無一物で投げ出されたような彗にとってこの話しは悪い話しではなく むしろ暁光だと思い
「わかりました ただ この辺りの地理には詳しくないんです」
「王都までの道は 私はよくわかっていますから大丈夫です」
うめき声がした
彗は馬の死骸から少し離れたところで血まみれで倒れている御者に近づき
「彼はまだ生きている」
腕と足に深い傷を負っていてこのままではまもなく出血死するだろう
「治癒の魔法は使えますか?」
「自信はありませんがやってみます」
彗は御者の傷が治る過程をイメージして傷がきれいに元に戻った状態になれと思い浮かべながら
「治れ」と呟いた
傷口は徐々に浅くなりながら遂に消えてしまった
御者は意識がはっきりすると
「痛みがない 傷跡さえない あなたのおかげだ。感謝します。 命の恩人だ」
メイドは興奮と高揚で
「やはり あなたさまは大魔導士なのですね」
メイドは馬車の中の令嬢の手をとり
「お嬢様 足元に気をつけて」
「ありがとうカセナ」
令嬢が馬車から降りると
「こちらはミスレさま わたくしはメイドのカセナと申します」と紹介した。
しばらく間があって
「失礼ですが お名前は」
「あっ… ケイです」
彗は冒険者ではないと既にいったが これからこの世界で生きていかなければならない お金もなく 生活のことを考えると冒険者になるしかないと思った
さっき眼下に見た城塞都市が王都なら門を通るのに入国税も必要になるだろうから
「わたしは王都で冒険者になろうと旅をしてきたのです」
「それは好都合ですね これは助けていただいたお礼です」といってカセナが金貨の入った袋をさしだした
「街についたら 送っていただくお礼も差し上げます」
引く馬を失った馬車をすて 傷の癒えた御者が先導して 四人は街道を歩いて王都へ向かった
王都の門の前には鎧をつけ槍を持った番兵がふたり立っている
カセナが番兵に
「シャンテ商会の者です 馬車が手向の森でダークウルフに襲われて 馬が殺されてしまい こちらのケイさまに助けて いただいて」
カセナはケイが六匹ものダークウルフを魔法で瞬時に焼き殺したこと 瀕死の重傷を負って死にかけていた御者を魔法で完全に回復させたことなどを事細かに話した
番兵は王都に近い手向の森にダークウルフ現れたことを訝しく思い事情を冒険者ギルドに知らせるといってからケイに
「あなたは旅行者のようだが 入国の目的は」
「ギルドで冒険者登録するためです」
「それでは入国税が銀貨一枚かかります」
ケイはトレンチコートのポケットからカセナにもらった袋を取り出すと
カセナが手で制するようにして
「入国税はこちらでお支払いします」といって銀貨一枚を番兵に渡した
四人が門を通って街に入るとすぐにカセナが
「ケイさまはギルドで冒険者登録をなさるのでしょう 放置してきた馬車の回収をギルドに依頼しなければなりませんから ギルドまでご案内いたします それからこれは護衛していただいたお礼です」といって金貨の入った袋をケイに渡した
ギルドの看板の前まで来ると 御者が
「私は先に旦那さまに報告にあがります ケイさま もう助からないと妻と子に会うことも諦めていたのに こうして家に帰ることができて 本当にありがとうございました」といって頭をさげた
三人でギルドの中に入るとカセナは受付嬢に事情を説明して馬車の回収の依頼を済ませるとケイに
「ケイさまは 今日はお忙しいでしょうから 明日あらためて旦那さまに会っていただいて」
ミスレが続けて
「ぜひ父からもお礼をさせてください お泊まりの宿を受付の方に知らせていたただければ 明日お迎えにあがりますので」とゆうと二人はギルドから去っていった
ケイがギルドのカウンターの前に立つと受付嬢が
「ご用件は」
「冒険者の登録をしたいのです」
「冒険者の登録ですか それでは登録書類を作成しますので いくつか質問に答えていただきます」
受付嬢がカウンターに用紙をおくと
「まずお名前は?」
「ケイ」
受付嬢が用紙に記入しながら
「ケイさんですね」
「おいくつですか?」
「十五才です」
「成人したばかりですか」
「職業は?」
「魔法使いだと思います」
「だと思いますとはどうゆうことでしょうか」
「自己流なので はっきりとは」
「シャンテ商会の方の話しでは火属性のようですね それもかなり強力な ヒールも強力のようですから 魔法使いとしておきましょう 冒険者のランクにはFからSの七ランクの等級があり初めはFランクからになります Sランクは勇者 Aランクは英雄として活躍の実績が認められた者とゆうことになっていますが 現在該当する冒険者はいません 今現在最上位の冒険者はBランクです 冒険者登録するとホロン王国内の入国 通行税が無料になりますよ」そうゆうと受付嬢はペンをケイに渡し用紙の向きを変え署名欄を指差して
「では こちらにサインをお願いします」
ケイは受付嬢の視覚野と言語野と小脳を意識するようにすることでこの世界の表音文字のテーブルをすべて理解できた
ケイがサインをすませると冒険者証の金属製のタグを受付嬢が渡して
「これがFランクの冒険者証です 登録手数料が金貨一枚かかります」
ケイはトレンチコートのポケットから二つの袋を取り出して二つとも開いて中を見ると二十枚ずつ金貨が入っている
一枚金貨を取り出して受付嬢に渡すと
「依頼報酬や討伐報酬を預かる口座を作ることができますよ 好きな時に報酬を引き出せて便利ですよ 口座を作りますか?」
「作ってください それから宿屋を教えてもらえますか」
「それならギルドの宿がありますよ 食堂も利用でき料理は銅貨一枚 宿は一泊銅貨五枚です」
ケイは宿の手配をしてもらい お腹もすいたので 食堂へ行ってみることにした
シチューとパンを頼んだが シチューは牛乳がベースでとろみはなく塩の味付けでお肉は角切りの牛の肉のようだった パンもトーストはなかった
レシピから解析すれば あまり美味しくはないとケイは思った
宿の部屋で休むことにした
ベッドに横になると急に疲れがでてしまい そのまま朝まで寝込んでしまった 目が覚めると窓から陽がさしていたが 陽はそれほど高くはない ケイは食堂で朝飯のかわりに
ミルクとリンゴのような果物を頼んで 食べながら 後で掲示板のFランクの依頼を見てみようと思っているところにカセナが現れた
「ケイさま 旦那さまがケイさまに直接お礼がしたいとおっしゃって是非直接お会いしたいと」
ケイはカセナの案内でシャンテ商会までやってきた
大きな店舗で一見して王都随一の商人の店とゆう感じがする
豪奢なしつらいの応接室に通されソファーに座って待っているとしばらくして主人のシャンテ氏が現れた
向かいの椅子に座ると
「ケイ殿この度は娘の命を救っていただき誠にありがとうございます
聞けば冒険者になられたとか カセナあれを」
カセナがバッグをシャンテ氏に渡すと
「これは当商会で扱っているマジックバックで最も良いものです 収納量がべら棒に多くて倉庫一つ分くらい入りますよ 冒険者になられたあなたにはきっと役に立つでしょう どうか受け取ってください」
「そんな高価な物をもらっても良いのでしょうか」
「良いですとも 大事な愛する娘の命を救っていただいた方だ ぜひ受け取ってください 腕の良い魔法使いと聞いていますよ これから活躍されることをお祈りしています」
「ありがとうございます」
ケイはシャンテ氏に丁重にお暇の挨拶をして ギルドに戻った
ギルドの中には騎士らしい若い女の剣士と 神官服を着て錫杖を持っている神殿の巫女 マッシュルームカットで金髪碧眼のゲルマニクスで弓を持った女のレンジャーが何やら話しながら 回りに気を配っている
ギルドに戻ったケイは受けられる依頼を探そうと掲示板の方へ歩いてゆくと
「依頼を探しているなら私達を手伝ってくれないか」と かなり良さそうな装備をした剣士に声をかけられた
「実はかなり規模の大きなゴブリンの巣の掃討の依頼を受けたのだが 魔法使いが足りないのだ」
「わたしはFランクの冒険者ですよ」
「まあ そう言わずに お茶でも飲みながら話しをしよう」
ギルドのカフェに連れて行かれて丸いテーブルについて ケイと女剣士 神官戦士 ゲルマニクスの女のレンジャーが座っている
「お姉さん 抹茶四つ」
白磁の受け皿付きのティーカップ 受け皿にはティースプーンがのっている カップの中は程よく緑色をした抹茶だ
「わたし達は 三人でパーティを組んでいる わたしは剣士でマリス Bランクだ」
「わたしは神官でユリシア Bランク」
「わたしはレンジャーでリディア 同じくBランク」
それぞれ自己紹介した
「さっきも言ったとうり魔術師を探している あなたはかなり腕のいい魔法使いと聞いた 我々のパーティに参加して欲しい」
「わたしの腕がいいとどうしてわかるんですか」
「黒の変わったローブを着ていて まだ少年だと聞いていたから 六匹のダークウルフを瞬殺し 死ぬ寸前の御者をヒールで完治 豪商の令嬢の命を救った英雄 あなたのことだ その高価なマジックバックは令嬢の父親からもらったのだろう」
ケイはあまり断るとかえって詮索されるのもまずいが パーティに加わり行動をともにすれば 話しをする機会が多くなりボロがでるリスクが高くなるのも気になって 返事を迷ったが
「ゴブリン退治一度なら やっても良いです でもお役に立てるかどうか」
「そうか やってくれるか では準備がすみ次第すぐに出発しよう」
ゴブリンの巣穴があるのはホロサイとゆう街からほど離れたところにある洞窟だった
パーティ 一行はホロサイで一泊して洞窟まで辿り着いた
洞窟に入る前にリーダーのマリスは段取りを決めようと言い メンバーの考えを求めた
神官戦士のユリシアが
「洞窟のなかでは剣は振りづらい 術で防御をかけ ゴブリンを挑発して 剣と弓でしとめるのはどうだ」
「ケイ 索敵はできるか?」とリディアが聞いた
「できると思う」
「距離は」
「かなり遠くまで索敵できると思う」
マリスが
「まずケイが索敵をかけ その結果で進退を決め ゴブリンが現れたらユリシアが防御をはり剣と弓それにケイが攻撃系の魔法で討ち取る この段取りどうだ」
「問題ない」とユリシア
「良いだろう」とリディア
「それで良いと思う」とケイ
洞窟の中は暗く松明とアルコールランタンで照らしながら四人は中に入った
ケイが
「洞窟の奥行きは三十八メートル七十センチ 十五メートル先に広くなっているところがあって小さいのが二十体少し大きい鎧をつけ剣を持ったのが五体いる」
マリスもリディアもユリシアもケイの索敵能力に驚嘆して口々に
「杖も詠唱もなく そんなに詳しくわかるのか!」
ケイは黙って頷いた
「その先で洞窟が二つに分かれていて左のはうは十五メートル ゴブリンはいない 右の方は二十三メートル七十センチ 大きく広がっていて大きくて戦闘的なやつが十体いる杖を持った小さいのが二体 縛られて弱っている女の人がひとり その奥に何かいるかなり大きくて目がひとつしかない」
マリスが
「サイクロプスだ」
「早くしないと女の人が危ない 魔物は全部殺せる やっても良いか」
マリスが
「そんなことができるのか?」
「できる」
「できるなら やってくれ」
「首だけ残して 爆散」とケイがつぶやいた
四人は急いで奥に進み 転がっている首を見ながら さなに奥へ進んでゆくと 手足を縛られてぐったりしている女を見つけた
「生きてる 縄消失」とケイがつぶやくと くずれるようにケイの腕に倒れ込んだ
マリスが
「服はぼろぼろだが 下着はまだ綺麗なままだ この娘は運がいい ゴブリンは女を犯す」
ケイは女に治癒をほどこすと
「助けていただき ありがとうございます 体の痛みもなくなりました 本当にありがとうございます」
ランタンを照らしてあたりを検分しているリディアが
「奥にサイクロプスの首 エルダーゴブリンの首が十 ゴブリンメイジの首が二つ ここまで来る間にゴブリンの首が二十 ホブの首が五 サイクロプスのおかげで結構な討伐報酬になりそうだ」
「報酬の分配は王都へ戻ってからするとして ケイがすべて落としてしまったから ケイ以外は何もしていないが パーティはパーティだから均等に分配とゆうことになるが 異存はあるかケイ」とマルス
ケイが
「問題ない」
「ケイは知らないと思うから 教えておこう ギルドの事務官はすべて万能の創造神を祀る神殿の巫女出身で 神官職のホーリーライのスキルを持っている 神官はこれを奇跡と呼んでいる 神殿の儀式によってスキルを得るからだ 彼女たちは嘘を看破する 虚偽の申告をすると信用を失うことになる」
「ユリシアはホーリーライが使えるの」
「わたしは冒険者志望だったから 実戦的な奇跡を取ったから ホーリーライは使えない」
救出した娘をホロサイまで送り ホロサイのギルドの宿に一泊して 途中で野営を二度ほどして王都に着いた
王都のギルドでマリスが依頼完了の報告を済ませ ギルドのカフェで報酬を分配することにした
「依頼完了報酬が金貨二百枚 討伐報酬がサイクロプス金貨四枚 エルダーゴブリンが十体で銀貨三枚 ホブゴブリンが五体で銀貨一枚 ゴブリンが二十ニ体で銀貨二枚と銅貨二枚
一人当たり金貨五十一枚と銀貨一枚と銅貨五枚で二枚銅貨があまるけどケイが取ってくれ」マリスが報酬の明細を説明してから報酬を分配した
「それからケイ 受付で用があるようだ」
「それでは わたしは行かないと」
「ああ もしよかったらパーティ加入の件も考えてみてくれ」
ケイは後ろ向きで軽く手をあげてから カフェの給仕の方にあるいてゆき四人分の勘定を済ませてから ギルドの受付へ向かった
「ケイのやつ やけにカッコいいじゃないか 絶世の美少年 十五才にしては随分大人じみたやつだな 見慣れない服装だし 何処の国の出身だろうか」とマルス
「大規模なゴブリンの巣穴を一人で落としたことが 事務官あたりから漏れるときっと騒ぎになるだろうな」とリディア
「今度のことでDランクに昇級できるんじゃないか 索敵の能力も尋常じゃないし 杖も持たず 詠唱せず 巣穴のすべての魔物の首だけ残して瞬殺したのだから」とユリシア
「あれは魔法なのか古代魔法かあるいは禁書級か」とリディア
マリスがティースプーンでカップの中をかき混ぜながら
「冒険者登録のとき事務官には自己流といったそうだ ホーリーライにひっかからないのだから自己流は事実とゆうことか」
ケイが受付に行くと
「ケイさん 昇級申請の対象者になっていますけど申請されますか?」
「ええ」
「今日はすぐに昇級審査できますよ どうします」
「それなら お願いします」
「では こちらへ どうぞ」
ケイは事務官についてゆき 昇級審査のおこなわれる部屋にとおされた
昇級審査をおこなう事務官が二人いて対面して椅子にかけさせられ マリスの報告に沿って 質問された
「報告されたケイさんの実績が事実と認定されましたのでDランクへの昇級が相当と認められました 受付でDランクの冒険者証のタグと交換してください 事務手数料として金貨一枚かかります お疲れ様でした」
ケイは冒険者証を受付で交換して ギルドの宿の部屋で休んでいると誰かが扉をノックした
「どうぞ」とゆうとマルスが入ってきた
「少年 食事をしよう 我が家へ招待したい まだ食べてはいないのだろう」
「ええ」
「よし きまりだ」
マリスの家は美麗な装飾がほどこされた宮殿建築のようだった
一見して上流貴族の邸宅か王族の別邸とゆう感じだ
大きな食卓の上には様々な料理がすでに並んでいる
リディアとユリシアはすでに食卓について料理を食べている
「きたか きたか」
「リディアもユリシアもここに住んでいるのだ」
「部屋代も飯代もとられないから ケイも一緒に住まないか 風呂もあるぞ」とリディア
部屋に案内される.
帷のついたベッドに ドレッサー やワードローブ チェスト カウチなどなど豪華なしつらいが施されている.
「ここを自由に使ってもらって 構わない.どうだろう」とマルス
「ありがたいことだ. でも 考えがある. 自分の国をつくるつもりなんだ. マルスに相談したいことがある」
「国をつくる? 本気なの? それは剛毅な話しだな」
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