霞の麓

大谷結実

霞の麓

朝、玄関ドアを開ける外が霞んでいた。

霞んでいて遠くがよく見えない。

でも、遠くにオレンジ色の柔らかい光が見える。


あぁ、まだ早い時間だったか。

遅刻しそうかと思っていたけど、どうやらまだ大丈夫のようだ。

落ち着いて朝ごはんを食べよう。


窓から見える外は、相変わらず霞んでいてよく見えない。

えーと、今何時だ?

あれ!?もうそんな時間!?

思ったより時間が経っていた。もう出なきゃいけない時間だ。


霞んでいて視界が悪いこの道を行かないといけないのかぁ。危ないじゃないか。

休みということにならないかな。

でも、何の連絡もないから行くしかない。


「行ってきまーす。」


渋々出発した。

やっぱり真っ白じゃないか。

周りの音を細かく聞き取ったり、スマホのライトを最大にしたりしたがら歩いて行った。

ガードレールがある場所はいいけど、そうじゃない場所は危ないなぁ。記憶を頼りに何とか‥


ドカッ!


痛ぇ。

やっぱりぶつかった。ガードレールでよかったよ。

せっかくぶつかったのだから、ガードレールをつたって歩くことにした。このほうが安定するからな。


こうして、よれよれと歩いて無事到着した。


「おはようございます。霞すごかったですねぇ。」


「霞?霧が凄かったなぁ。」


華麗にツッコミされてしまった。

え、霞でしょ?


というわけで、調べてみた。

『霞は気象用語ではありません。』

え!?まず、そこから!?気象用語じゃなかったの!?

『視程100m未満の状態は濃霧。』

ということは、今朝のは濃霧だったのか!


それで、そもそも家からは山の麓なんて全く見えないのに、山の麓みたいな見え方だったのかぁ。

朝焼けみたいな色合いで綺麗だったんだよな。


ひとつ知識が増えたぞ。


皆んな!霞は気象用語ではないぞ!気をつけろ!

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霞の麓 大谷結実 @Yumi-otani2025

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