助けを求める声がいつも正しいとは限らない。

りりり

あやまち


いつものようにSNSを見ていると

ある投稿が目に止まった。


「拡散希望!!!

人探しをしています。


お金を貸していた友人と

連絡が取れなくなりました。

金額は10万円程ですが

私にとっては大金です。

ラインもブロックされ現在

音信不通の状態です。


どなたかご存知の方

いらっしゃいましたら

メッセージください。」


よくある投稿だと思いつつ

載せられた画像を見ると

中学時代の同級生だった。


当時の彼女しか知らないが

あまりよくない噂しか

聞かなかったのは覚えている。


こういった投稿で知り合いが

出てきた事は初めてで

困っているならという謎の正義感が

沸々と沸いてきた私は

メッセージを送った。


返ってきたメッセージは

とても丁寧で悪い人ではないようだ。

10万円、確かに人に貸してもいいかと

迷う金額だが、やはり私にとっても

大金だ。きっと困っているだろう。


私は、彼女のフルネームと

出身中学校を教えた。

特別仲良くもない彼女の情報を

私はここまでしか知らないからだ。


「ありがとうございます。

本当に助かりました。」


と、とても丁寧な返信が来て

人助けが出来たと安堵する私。


後日流れたニュースに私は

唖然とした。

あの彼女が殺害されていたのだ。


日を増す事に、詳細が明らかになり

連日ニュースで流れていく。


仕事関係の金銭トラブルから

ストーカー被害に遭っていたようだ。


どうやら私は取り返しの

つかない事をしてしまったようだ。

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助けを求める声がいつも正しいとは限らない。 りりり @riko_chako_

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