俺の異世界転移、思ってたんと違う〜とうとう待ちに待った異世界転移をしたまでは良かったが、突然番号で呼ばれ出したんだが…
アスパラガッソ
第1話 さようなら、はじめまして
「今日はここまで。来週からはテストもあるから、よーく勉強しておくように!」
聞き馴染んだチャイムをバックに、担任の
「腹減ったー」
「俺弁当だけどお前学食?」
「今日からのイベ限ガチャ回す?」
まったく…先生の話くらいちゃんと聞けよな。
俺は心の中で私語に走る生徒に向かって悪態を吐く。
決して絶対確実に俺がボッチで話し相手がいないから私語してないとかそんなことはない。
俺は…そう…一匹狼…的なね…うん。
「お?なんだ…床光ってね?」
「え?マジやんウケる!なんこれ、サプライズ的な?ヤバ〜!」
「おい誰だー?イタズラはほどほどにしとけよー!」
生徒が各々ざわつく中、先生は呆れた声色でこれが生徒の仕業だと決めつけて話し出す。
この教室の中で俺は多分、1人だけ床から湧き出る白い光の正体を察していた。
異世界転移…それも、これはクラス転移というやつだ。
この世界に未練はない、だからこそこの先がわかっていても盛り上がれる。
悔いはなかった…さようならマイルーツワールド、そしてはじめまして、マイドリームワールド。
#########
段々と眩くなる光に目を細めた俺は、目を開けるとそこは教室じゃないことに気づいた。
「本当に転移した…のか?」
普段はあまりしない独り言を宙に飛ばす。
予想は出来たが、結構近未来じゃないか?
「なに…が起きたの?」
「え、ここどこ?やばくね?拉致?」
段々と視界がハッキリして気が付いた。
普通はこういう異世界転移は、海外の宮殿みたいなところか、薄暗い中にポツンと魔法陣の眩い光が〜って感じを勝手に想像してた。
だが、まさか病室みたいな無機質な白で構成された何も無い部屋に飛ばされるとは思ってもいなかった。
「あ…お、おい!何が起きたんだ?お前ら知ってるか?イタズラにしちゃ限度というものが…」
「先生。これは異世界転移と言うヤツですよ」
「
狼狽え焦る先生を横目に、今までこんなヤツクラスに居たか?って思えるくらい影の薄かった燐上が饒舌に語り出す。
「つまり、我々はあの世界とは別の世界に住む人々に"召喚"されたのです」
なんだよ、この展開を待ち望んでたのは俺だけじゃなかったのかよ。
そうだよな燐上、俺たち影に生きる者として、お前とは馬が合いそうだ。
「は?意味がわからん、悪ふざけも大概に」
「17番、静かに。これから番号整理を行う、17番を中心に、この部屋に招いた33名の並びと役割の剪定を行う」
と、オタクが出しゃばらなくても説明役が……。
「え、番号整理?役割の剪定?」
あまり独り言を言わない主義なんだが本日二回目だ。
異世界転移までは軽々予測できた、だがなにその事務的な、いや言うなれば俺たちが機械的に処理されるみたいな言い方は。
待て待て。
俺の異世界転移なんかおかしくねーか?!
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