第4話「三日間の成長」

遺跡で俺は三日間、休む時間も惜しみ

戦闘に明け暮れた。


フロストウルフ、アイスゴーレム、アイスゴブリン

ーーどれも、冒険者ならパーティーで戦うような

相手だ。


だが、戦うたびに俺は強くなる。


レベル17→20→24→26→30


スキルも増えた。


【回避:Lv2】

【剣術:Lv4】

【氷耐性:Lv1】

【危機感知:Lv1】


モンスターが落としたドロップ品や、この遺跡に落ちていた剣を拾い、それで戦った。何度も折れた。

だが、その度に新しい武器を拾い戦う。それでスキルをたくさん獲得し、レベルアップした。


魔物の肉は不味かった。だが、なんとか食べた。

ーー生きるために。


そして、三日目の夜。俺は遺跡の最深部まで辿り着いた。


広間だった。崩れた玉座。地面には赤い絨毯が轢かれている。


そして、中央には巨大な氷の塊があった。


その中にはーー人の姿。


「.....これは」


近づくと中には、若い女性の姿があった。

銀髪。長い髪。尖った耳。エルフか?

いや、違う。


そして、彼女の手には美しい長い剣を

握っていた。


『それは我が国宝剣、【霜王剣】』


リオネルの声が再び聞こえてくる。


『そして、彼女は三百年前にアルディアに仕えた

 騎士の末裔。セレスティアに仕え、その後追放

 されたハーフエルフだ』


「それって、エルフと人間の」


『我が最後の力で、彼女をなんとか封じ、守り

 きった。お前の血を、王の血を、その

 結晶に滴らせ』


俺は手のひらを短剣で切る。血が滴れる。


それを、結晶に押し当てる。 


バァーン!!


その瞬間ーー巨大な音と共に結晶が光り、砕ける。


女性が倒れる。俺は咄嗟に動き、女性を抱き留める。


「つ.....誰っ?」


彼女が目を開ける。青い瞳。その姿から

混乱と動揺が窺える。


「落ち着け、俺はゼファー・アルディア。

 今お前を助けた」


「ゼファー.....え?.....アルディアの?」


彼女は震える手で、俺の顔を触り、俺の顔を

見た。


「待って、

 アルディアはどうなったの.....アルディアは.....」


「.....三百年前に滅んだ」


「そんな、三百年.....あれから三百年も経っていた

 というの?」


「あぁ」


俺は頷く。


「今は、人間以外の五大種族がこの世界を支配

 している。人間は奴隷生活を余儀なくされてい

 る」


「そんな.....」


彼女は目を伏せた。長い沈黙が続く。

その後、立ち上がった。


剣を拾い上げ、俺に向かい片膝をついた。


「私は、リセリア・フロストヴェイン。

 アルディア王国第三騎士団長、リアン・

 フロストヴェインの娘」


そして、彼女が剣を天井に、向けて掲げる。


「ゼファー・アルディア様。

 あなたが、最後の国王の血筋のお方ならーー

 私は、あなたに剣を捧げます。」


その瞬間、俺に何か温かいものが流れ混んでくる。


【支配の誓約、発動】


リセリアの目が、淡く光る。


「私は、あなた様に絶対の忠誠を誓います。

 この命はもうあなた様のものです」


これが支配の誓約。


初めての.....仲間。


「.....ありがとう、リセリアこれからよろしくね」


俺は、彼女の手を取る。


「俺と一緒に来てくれ。五大種族を滅ぼし、

 この世界に復讐するために!」


「はい!、もちろんです。我が王よ」


リセリアは微笑んだ。久しぶりに見た女性の笑顔

だった。


【仲間追加:リセリア・フロストヴェイン

 種族:ハーフエルフ。レベル:45

 年齢:17歳

 スキル:剣術Lv7、氷魔法Lv5、騎士道Lv4】


こうして、俺は新しい仲間を手に入れた。


奴隷から王へ。


復讐の覇道は、ここから動き出す。















  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

「奴隷から始める世界征服 ~最底辺の人間に神が授けた【無限成長】で、俺は五大種族全てに復讐する~」 神崎りん @kanzaki_rin_x

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ