厄ネタ少女はFIREを目指す

虚言ペンギン

Prologue

──数年前。

未曾有の電力不足に世界全体が直面する中、SOB、という新たなエネルギー資源が日本で開発された。電気に変換する際は、火力よりも高効率で、風力太陽光よりも低コスト。


現存する中で最も優れていると謳われたそのエネルギーは、とある一企業によってもたらされたとされている。


瞬く間に世界中の電気産業を発展させたSOB。しかし、その実態は不気味な程に知られていない。

ただ公には、化石燃料のように生物由来であることだけが明かされている。


生産方法も、持続可能性も、何もかもが不透明なまま、ただ圧倒的な効率と費用の低さだけをもって、SOBはたったの数年で世界の電力供給量の半分以上を占めるに至った。



そして日本国内でも現在、十一のSOB発電所が稼働しているが、内部の事は未だ一切秘匿されている。

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