第4話 技術革新
前回のあらすじ
水路の建設を始めたマコトだったが、進捗状況は芳しくなかった。そこにレナが現れ魔法の力でどんどんと水路を作成していく。そして水路が運開を迎え、マコトはリョクカ村に居場所をもらえたような気がした。その後密かにとある実験を行い、成功を収めるのであった。
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「ふあぁ~。今日はいい朝だな。」
昨日と打って変わり隙間風もなく、非常にいい朝を迎えることができた。俺は、午前中で日課の畑作業を終えた。水路建設のおかげもあり、農業の負担が減り、その分他の事に余力を回すことができる。
俺は早速川に戻す方の水路を見に行く。
ざああああああ。かなり勾配が緩やかであり、非常にゆっくりな水路なのだが、一か所のみ滝のようになっている場所がある。
「問題なさそうだな。これなら、あとは……。」
俺は早速家に戻り水車の設計を始める。
「本当は鉄とかの強固な金属がいいけど、そんなものは大量にはない上に現状加工が難しいからな。」
俺は子供たちに木を切ってもらい、水車の作成を始める。
加工が簡単な衝動水車しか選択肢がない。そもそも反動水車は圧力水頭を使用する都合上、密封する強固な容器や水圧鉄管が必要になり、現状作るのが困難だ。羽の
俺は水を受けるバケット(升)を作り、円形の歯車につけていく。イメージしやすいのは昔ながらの水車だろうか。水がバケットに当たり、回転し次のバケットに水が当たりまた回転する。
俺はそれを組み上げ、一度滝のようになっている箇所に配置してみる。バケットは水を受け回り始めた。
「よしっ。成功だな!あとは耐久性だけが懸念点だな……。」
俺はまた家に戻り、今度は発電機を作り始める。この世界で初めて電気を生み出すことになるだろう。
水車の回転軸に磁石をつけ、外側にコイル(巻いた銅線)を配置すると、電気が生まれる。これは電磁誘導。ファラデーの法則に基づいている。この世界でもこの法則は変化していない事を昨日の夜に確認した。
俺は、村長に交渉し、余っている銅線と、少量の鉄をもらう。
加工する機械が無いため、回転子(水車の軸と軸にくっつけた磁石)の回りに適当にコイルを対になるよう配置する。
ここは異世界であり、周波数など決まっていない上、そもそもどのぐらいの電圧がでるかを判定することは不可能だ。
行き当たりばったりだが、ともかく世界で初めて電気を作ってみよう!
俺は止めていた水車のストッパーを外す。
水車は回転を始め、やがてコイルは燃えた。
「はあ~。やっぱりだめか……。でも確実に電気発生していることが分かった!この機構でも発電はできたな!」
今回は多少離しながら裸電線(ただの銅線)でコイルを巻いたが、電圧が高く絶縁状態を破壊し(空気を電気が通り)、コイルの電線同士が短絡(電気が通ってしまった現象)、燃えてしまった。
「いや、でもまだまだこれからだよな!この世界で俺は技術革新を果たす!」
「へぇ~。なんかおもしろそうなことやってるじゃない」
岩の影が若干揺れた。
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専門用語等多くすみません。分からない場合にはメッセージいただけますと、次回以降で回答させていただきます……。
異世界転移したら魔法が使えなかったから、技術力で勝負することにしました。 にじ @niji_0
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