異世界転移したら魔法が使えなかったから、技術力で勝負することにしました。

にじ

第1話 異世界転移したら魔法が使えなかったんですが!?

主人公の坂井 尊(さかい みこと)30歳は電力会社に勤務していた。ある日水力発電所の調圧水槽(サージタンク)の巡視中に足を滑らせてしまう。深さ80m以上もある中を落ちていく。真っ暗闇の中死を覚悟し目を瞑ると、なぜか風が頬に当たった。


「どこだ……ここ?天国か?」


あたり一面に広がる野原。さっきまでの無骨コンクリートの壁ではない。


さぁぁ……。頬を優しく温かい風が撫でる。


「とりあえず、歩くか。水・食料・住居の確保をしないといけないしな。」


俺は平野をひたすらに歩く。


平野を歩き続けていると、川を見つけた。

水はとても澄んでおり、流れも緩やかだ。

「ふう……これで何とか3日間は持つな。」

本当はろ過や煮沸して飲みたいところだが、最低限水の確保はできた。


川沿いにいけば生活圏があるかもしれない。俺は再び歩を進める。


「おっ。村だ!」


「すみません~!」

近くにいた若い女性に話しかけてみる。

「はい!どうしました?」

良かった。まず言語は通じるようだ。

「実は旅をしている者でして。この辺のお話をきかせていたければと思いまして。」

「いいですよ!全然つまらない話しかできませんけど!」


複数の村人といろいろと話す。


この村はアイル帝国という国の南側に位置しているリョクカ村というらしい。周囲には果物が採れたりするものの、獣やモンスターなど危険も潜んでいるようだ。巨大な猪のようなモンスターがメジャーに出現するらしい。


また、この世界では魔法が使えるようだ。近くにいた子供の魔法を盗み見て覚えた。

「ありがとうございました!お話していただき助かりました!」


俺はそっと村を離れる。

「頼むぞ~頼むぞ~魔法使えてくれ……!!」

俺は前の世界でなかった事象にワクワクしながら詠唱を開始する。

「火よ!来たれ!ファイア!」



ひゅううう……。

冷たい風が頬を撫でる。



魔法は使えないが、俺には技術がある!!(悔しくなんてないよ!泣いてなんかないからね!)


俺は村にお世話になる事にした。

「すみません。今日からよろしくお願いします。」


_____________________________________

この物語は中世異世界で魔法が使えない主人公が技術で対抗する物語です。

筆者は「電気主任技術者」を所持しております。そんな観点で描いていきますので、ご承知おきください。

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