知らぬ間に陰キャの俺がハーレムを送れるようになっていた件。
@aimoto1206
1話 陰キャ波乱の始まり。
事件とは急に起きるものである。波乱とはこういうことを指すのだろう。
「白河くん!私と付き合ってください!」
「一樹…私と付き合ってよ。」
「…はい?」
ーーーーーーーーー
俺は
年齢=彼女いない歴を現在進行形で更新している非モテ陰キャだ。
そんな俺のあだ名はラノベくん。教室の隅っこでいつもラノベを読んでいるからそういうあだ名になったそうだ。まあ俺としてはそこまで気にしていないのだが。
「ねえ、ラノベくん。シャー芯切れちゃったから一本くれない?」
こいつは幼馴染の
クラスの一軍グループの一人で俺とは真逆の世界に住んでいるせいか、俺は幼馴染にも”ラノベくん”と呼ばれている。
ていうかこいつ人に物頼むときぐらい名前で頼めよ。俺の名前知らないわけでもないんだし。まあいいけど…クラスの一軍が陰キャくんの事名前で呼んでたら何されるかわかんないもんな。
「ちょっと聞いてるの?」
「あ…うん。いいよ。」
「ありがと、ラノベくん」
クラスの奴らがざわつく。
「おい、今の聞いたかよ。あ…うん。だってよ夏帆に惚れてんじゃねぇの?」
「確かにお前ら幼馴染なんだろ?」
間髪入れずに夏帆が俺を拒絶する。
「ちょっとその話やめてって言ってるでしょ!普通にあの陰キャと幼馴染とか恥ずかしいから。」
それに対してクラスの女子が夏帆のフォローに入る。
「そーだよ!あの陰キャに夏帆なんて似合わないし、ありえないから。」
そして俺に対して高火力な言葉が夏帆から飛んでくる。
「あんたが曖昧な返事するからこんな事になったのよ!もしそんなこと考えてるなら普通にキモいから!」
なんでシャー芯貸した俺がここまで言われないといけないんだよ…。
休み時間終了のチャイムが鳴る。
最悪だ…この休み時間中に6ページは読んでおきたかったのに。
ーーーーーーーーー
そして6限目が終わり、放課後になった。
俺は漫画研究部に入っていて週3日は絶対に部室にいかないといけない。
「お疲れ様でーす…」
「あ、白河くん。お疲れ様」
この人は黒井穂乃果さん。
俺の1個上の先輩で俺と同じでクラスではあまり馴染めてないタイプの人。
そんな穂乃華さんだけど実は超美人。
学校ではいつもメガネを掛けていて、根暗な感じに見えるのだが…
一度だけ部活の出し物を買いに行った際に一緒に出かけたのだが、その美人さを活かした服装で見るものすべてを魅了していた。
胸の方もまあまあ大きく、喋り方などからしてお姉さん気質あり。
「なんか疲れてそうだね。白河くん。」
「ああ…実はクラスでちょっと…。」
「なになに??」
「シャー芯貸したら陰キャが一軍の女に惚れんなって笑われちゃって」
「えぇ…シャー芯貸してあげただけで??ちなみにシャー芯貸してあげた子にほんとに惚れてるの??」
「いや貸した奴は俺の幼馴染で中学3年ぐらいからずっと喋んなくなっちゃって惚れるところなんてひとつも無いですよ…」
そう。
俺は小説の様に幼馴染と純愛ラブコメは送れていないのだ。
「なるほどねぇ…それは大変だったね…。あ、そうだ!白河君!今週の土日のどっちか一緒に来月の出し物の買い出し行こうよ!」
「あ、そういえば来月発表会でしたっけ。今回は何発表するんですか?」
「今回は山月記を発表しようと思ってる!」
山月記…
優秀で能力が高い主人公の李徴は、プライドも高く役人としての職になじめなかった。詩の才能もあるので詩人として名を遺そうとしたのだが、全く売れず、生活は苦しくなった。家族のために元の役人に戻ったのは良いが、下っ端となってしまいプライドはズタボロ。そんな生活に耐えきれず、発狂して虎になってしまった。そんな李徴の苦悩や後悔を、唯一の友人である袁傪に告白し、完全なる虎になる前に、人間としての尊厳を回復する物語だ。
「山月記ですか。またなんで山月記を??」
「実は今三年生が山月記を復習してて、今ならみんなわかりやすいかなって…。」
「そうなんですね。確かに漫研の出し物いっつもつまらないとか言われてたんで流行りに乗るっていう部分ではいいかもしれないですね。」
「そうそう!だから買い出し行きたいんだけど、白河くん予定どうかな?」
「特に予定はないですけど…他の部員はどうするんですか?」
「うーん…他の子はいいかな!私は白河くんと”デート”したいから!」
デート…ねぇ?まあ男女二人で出かけるのはデートか。
いちいちこの人の言い方はドキドキするんだよな…。
こうして俺は黒井先輩とデート?をすることになった。
知らぬ間に陰キャの俺がハーレムを送れるようになっていた件。 @aimoto1206
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