頭おかしすぎ兄弟

「ということがあったんだ。」

とお姉ちゃんが言う。

話を聞いて私の頭がブチッと切れた。

拓を叱ってもうこっちから振ってやろう。

そう思い気合を入れると「ピンポーン」と場違いな明るいチャイムが鳴った。

お姉ちゃんはなぜかニヤリと笑って言った。

「あら、ちょうどいいじゃない。蘭にもこの事聞いてもらおう。」

とりあえず、私が扉を開けた。

ドアを開けると蘭ちゃんがおしゃれな服装で立っていた。

相変わらず、可愛い。

「あ、綾音ちゃん〜。やっほー。元気だった〜?お邪魔します。」

と、今は場違いな明るい声で挨拶をした。

「蘭ちゃん。いらっしゃい。ごめん、今日は楽しい会にはならないかも。」

と、断りを入れながらリビングに通した。

そして、みんなに席に座っていてもらい、蘭ちゃんにも私に話したことと同じことを、お姉ちゃんから話してもらった。

なんと、蘭ちゃんはお姉ちゃんの音麻ちゃんに前世の記憶があることを知っていたようで、そこは驚かなかった。

しっかりものの蘭ちゃんがなら、拓を叱ってくれるだろう。

そう思ったが、返ってきたコメントが予想外だった。

「拓、良かったじゃん。前世から好きな人に出会えるって奇跡だよ。

綾音ちゃんには申し訳ないけれど、音麻、拓と結婚して欲しい。

幼馴染の頼みだし、いいよね。それに、今、彼氏いないでしょ。」

予想外のコメントで私とお姉ちゃんは絶句する。

そして、姉妹だということもあって、考えていることは一緒だと思う。

それは、

「こんな事言いたくないけれど、蘭ちゃんさ、拓の頭のおかしさ移った?兄弟揃って頭おかしいのかよ。」

だと思う。

頭のおかしい?二人はこんな事言われると思っていないのか、ポカンとしている。

そして、お姉ちゃんも言いたいことを追加する。

「私は拓くんの事は正直言って好きではないし。今ので、めちゃくちゃドン引きしてるよ。あとさ、蘭。私は彼氏いるよ。」

この言葉が発せられ、・・・・・・と沈黙に陥った後に、お姉ちゃん以外のもちろん私も絶叫した。だって、お姉ちゃんは彼氏いるって聞いたことないもん。

「え、お姉ちゃん彼氏いたの。」「嘘。私に言ってないじゃん。」「え、、、マジか。ショック。」

と、それぞれ感想を述べたところでお姉ちゃんは

「まぁ、話は終わったことだし、綾音、実家に帰ろうか。あ、今の会話録音していたから、うちの親にもあんたたちの両親にも聞かせるからね。」

と、スマホを見せながらとんでも発言をした。

いつの間に・・・。多分頭のおかしい兄弟は絶句している。

「私はさすがお姉ちゃん!」と、思いながら家を後にした。

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