今世と前世no絡み合い

四葉りお

前世の記憶

〜あれは、私が中学1年生のこと。〜

「ねぇ、やっぱり佐野君って、カッコいいよね!なんか、先のことが全部読めているみたいに落ち着いているし。もしかして、人生二度目だったりして。綾音なんか知らないの?」

と、親友の永野ミナちゃんが言う。

私はその言葉にギクッとする。

なんとか不思議そうな顔をして、

「さ、さぁ?分かんないな。」

と、答えた。

私の名前は咲希綾音(さきあやね)13歳。

話題になった佐野拓(さのたく)とは幼馴染だ。

よく、私は拓や、私と拓のお姉ちゃんの蘭ちゃんと、私の姉の音麻と3人で一緒に遊んでいた。

ミナちゃんと曲がり角で別れて自分の家に向かって歩く。

すると、後ろから肩をたたかれた。

サッと振り向くと本人の拓が現れた。

「わっ、なんだ〜。拓か。びっくりさせないでよ。」

「ごめんごめん。綾音、あの秘密のこと誰にも言っていないよね。」

と、突然聞いてきた。

「えっ、ああ、もちろん言っていないよ。拓は私を信用して、教えてくれたんだから。」

と、答えた。

そう、実は拓には私と拓のお姉さんしか知らない秘密があるんだ。

その秘密とは、拓には前世の記憶がある。

それは、前世で好きだった子、音歌(おとか)ちゃんが死んでしまって苦しんでいた。

拓自身も、事件に遭い死んでしまった。

その時に行った天界で、音歌ちゃんに会えたらしい。

でも、その子はもうすぐ生まれ変わってしまう運命だった。

その5年後(天界では50日)拓が生まれ変わって今の状態となっている。

だから、拓の好きな子は私の姉の音麻ちゃんと同じ年齢という事になる。

今でも、拓は音歌ちゃんが好き。

ということだ。

なぜか拓は急に真剣な顔になった。そして、

「ふぅ、良かった。あのさ、、、僕、綾音の事好きだったんだ。付き合ってほしい。」

と言った。

「ええと、、、、、、、、、、はぁ〜?!何言ってるの。音歌ちゃんは?好きって言っていたよね。どうしたの。」

と、私は驚いて、頭の回転を何とかさせようと、興奮しながら聞いた。

拓は一瞬あっ、という痛い所をつかれた顔になって、すぐに真面目な顔になった。

「言っ、言いはしたけれど、やっぱり音っ、綾音の事好きって思ったから。」

この言葉を聞いてすごく嬉しかった。

こう咎めはしたけれど、実は私も拓の事が好きだったから。

だから、

「私も拓の事が好きだった。だから、付き合ってみたい。これから、お願いします。」

と、満面の笑みで言った。

拓もそれにつられた様に

「本当に!?ありがとう。こちらこそ、これからよろしくお願いします。」

と、言ってくれた。

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