5話 魔法が使えない俺と旅立つアンジェ
あらら、ドラゴンと合体したのに、ドラゴンの頭転がして倒れちゃったよ。
心臓突き刺してるのに生きてるなんて、どういう体してんのよこいつ。
「はぁはぁはぁ、コヒュー・・・私はぁ・・・」
「貴様はやりすぎたのだ、あの事件は俺のせいではない、王都騎士が原因だ」
「お、お父さん!!生きてたんだね!!!」
「あ、おじさん」
おじさんとバーグが目の前でお喋りしてるけど、要はバーグの村が破壊されて?それは、王都で元々働いてたアンジェの父親が原因だと思ってたけど?
実はそれは王都騎士が原因ですよ?的な?んー、難しい事よく分かんねえや。
結局村の魔物はバーグが原因で、アンジェの魔力をつよくするためなんだってさ。
迷惑なオヤジだね、てか、おっさんも気づかないもんなんだね、合掌。
そのままバーグは息を引き取った、なんとも呆気ない終わりだ。
「ありがとう・・・ありがとう!!!君のおかげだ!どうだ!是非うちの娘を!!!」
「ちょ!お父さん!!でも、たくやさん本当にありがとう!!!」
「あー、ありがとうございます」
人から感謝されるって悪くない感覚だなぁ、人助けもっとしようかな?
◇◆◇
「あーちょっと疲れたー」
現在ジェシカ家族の家で、俺はアンジェの部屋を借りて寝ることになったけど、女の子部屋ってすげーいい匂いするなぁ。
俺も同席してたけど、アンジェは父親に冒険者になりたい旨を伝えて、快くOKとの事なので、明日から俺と一緒に王都に旅立つわけだな。
「アンジェ、俺床でもいいよ?」
「ダメです!命の恩人を床になんて寝させられませんから!!」
「でも窮屈じゃない?」
「全然です!寧ろ一緒にくっついてる方が落ち着くっていうか・・・」
アンジェは狭いベッドスペースに無理やり俺にくっついて寝てる。
そういうもんなのか、師匠もやたら俺にくっついて寝てたから、女の子はそういうもんなんだな、タメになったね。
にしても、女の子の身体は柔らかいし、細いから触れるだけでガラスみたいに割れそうだな。
めっちゃ良い匂いするし。
「じゃあ、お言葉に甘えて寝るから、おやすみー」
「あ、待ってください」
「おやすみのキスを」
「ん?なにむっ!」
俺の唇にアンジェの柔らかな唇が重なる。
これが・・・接吻!?
なんだろうこの感覚、すげー柔らかいし、プルプルしてて少し濡れてる。
胸の内側から熱さが湧きあがってくる感じ、非常にイエスだね。
唇を重ねる時間が長くなるほど、脳天が痺れて目の前が暗くなっていく。
あー、キスって身体が温かくなって、浮遊感があって、瞼が重くなって・・・
目が覚めると朝になってた。
◇◆◇
「じゃあ気を付けて!たくやくん!うちの娘を頼むよ!」
「お父さんも元気でね!!」
「娘さんは傷つけさせないからね!」
「た、たくやさん!!嬉しいです!!」
普通のこと言っただけなんだけど、抱きつくくらい嬉しいもんなんかね。
まあ、悪い気はしないけど。
「たくやさんはなんで冒険者になりたいんですか?」
「唐突だな。うーん、師匠に世界を知れって言われたから?俺ずっと山育ちだからさー」
「お師匠さんですか?」
「そうそう、ランベルムって言う人なんだけど、有名人らしいよ?」
「え!!あのランバラムさんですか!!??」
めっちゃアンジェ驚いてるけど、そんなに??
有名なのは知ってるけど、驚くくらい有名なのかあの巨乳師匠。
「ランベルムさんなんて、あの昔大魔導対戦で貢献した超超有名な人ですよ!!そんな人のお弟子さんなんて!!!さすがたくやさんです!」
「俺じゃなくて師匠がすごいんだよね」
とりあえず俺とアンジェで王都へと旅立つ事にしたのだった。
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