第16話 二人で一つ
セイカが風呂から出ると、部屋にはユイが座っていた。
背筋を伸ばす後ろ姿は、カンレイ一の美貌を感じさせる-----
その細く美しい背中から、まだ怒りが残っていることも伝わってきた。
「ユイ、さっきは…」
「もうあのような振る舞いはやめてください」
「ああ、わかった。本当にすまなかった。城内では二度と…」
「城の外でも控えてください」
「ユイ、俺は男だ、仕方のないことだ…でもお前のことは本当に大切だ」
ユイは静かに頷くだけだった-----
昼食を終えると、セイカは少し二日酔いのまま再び眠りについた。
ユイは眠る兄の顔を一つずつ撫で、静かに思いを馳せた‥
「‥このおでこの傷は‥昔俺が転びそうなのを庇ってできた傷、この瞼は昔俺が泣いているとここに落書きをして笑わせてくれた瞼、この鼻は小さい頃の俺がお漏らしをしていないか一日に何回も何回も嗅いでくれた鼻、この唇は‥熱い汁をいつもフーフーして冷ましてくれた唇‥兄様‥愛している‥」
ユイは着物を全て脱いだ、そして眠っているセイカの唇に口づけをした、そしてもう一度口づけをしようとしたその時、セイカが目を覚ましユイの手を掴んだ
「ユイ..なにをしている..」
ユイの頬を涙が伝う
セイカは涙を優しく拭った
「兄様..俺は兄様を愛しています..」
この世界の男も女も引っくるめて我が弟ほどの美しい人間はいない、最早母様の美しさすら超えている..
自分の上に覆い被さるユイに見惚れ好きで抵抗する事を忘れてしまっていた
「やめないか、ユイ、やめなさい!俺たちは実の兄弟だ、それにそもそも男同士だぞ!ほらそこをどくんだ!」
「兄様も俺を求めてくれてるはずだよ、だって..ほら硬くなってる..」
ユイの細い指がそこをなぞった時、セイカの中でなにかが爆発した
セイカはユイを下に倒すと 今度は自分が上に覆い被さった
「はあ..ユイ..ユイ..なんて美しいんだ、真っ白な肌に可愛い胸に..ユイ、ユイ、俺は、俺はこの前お前が風呂に入ってきた時に良からぬ気持ちを抱いてしまったんだ、だから、だから、娼婦を呼んで..」
「全部わかってる、だからもう言わないで、兄様は俺だけのもの俺も兄様だけのもの..あ、あ、あぁ‥」
ユイの硬くなっているものを触り、
「ここはどうしたらいいんだ?」
「ここはね、多分こうしたら兄様は悦ぶよ‥」
またユイが上になりセイカの堅いものを優しく愛撫した
「あ!ユイ!あ、凄い気持ちいい、あ‥
ユイ逆さまになってごらん、俺だけが快楽をえるのは嫌だ」
ユイは逆さまになりお互いに堅いものを愛撫し始めた、直ぐに逆さまのまま横向きになりした方が男同士は愛撫しやすいと気づいた、全てが初めてばかりで試行錯誤しながら初めての契りはお互いの口内で果てた-----
裸のセイカに腕枕をされユイは本当に幸せだった、そしてセイカもまた同じように幸せだった、
セイカは女を抱いた事は何度もあったが快楽も幸福度も全くの別物だった、
(これは俺がユイを弟してだけじゃなく本気で愛しているからなんだ..)
セイカの目から涙が伝う、同時にユイの目からも涙が伝う、
二人は見つめ合い涙で微笑みのぐしゃぐしゃな顔で激しく激しく口づけを何度も交わした
父ケイシと母リーシが深く愛し合ったように、セイカとユイもとうとう魂から結ばれた。
セイカとユイは二人で一つとなった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。