レアドロップ率100%アップのスキルを持つ俺、無能と笑われ追放される〜死んだ仲間が「最高級の宝箱」に変わるのを見た瞬間、俺の配信は狂い始めた〜

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プロローグ

 あの日から50年。ダンジョンは、もはや特別な場所ではない。

 それは国道と同じで、公共事業であり、産業であり、そして娯楽だった。


 人々は今日もダンジョンに潜る。


 魔物を倒し、資源を回収し、その様子を配信する。

 視聴者は安全な場所からそれを眺め、コメントを打ち、投げ銭を送る。


 探索は命がけだが、それ以上に儲かる、、、

 だからこそ、誰もが憧れ、誰もが夢を見る。


 ――そして、俺はその現場にいる。


「よし、次の階層行くぞ。カメラ回ってるな?」


 先頭を歩くリーダーが振り返りもせずに言う。

 俺は「ああ」と短く答え、背負った配信機材の角度を微調整した。


 武器はない。

 防具も最低限。

 俺の役割は、戦うことではない。


 幸運係。


 それが、俺に与えられた肩書きだった。


 メンバーは俺を含めて7人。分隊にも満たない人数だ。それでも、現在いるダンジョン程度なら難なく突破できていた。


 滞りなく戦闘を終え、リーダーが俺に向き直る。


「もう十分だな。お前はここで降りろ」


「は……」


 俺がリーダーの言葉を上手く飲み込めずにいると、突然、その胸に風穴が空いた。


 それと同時にリーダーの身体が光る。

 この光は……モンスターがドロップに変わる光と同じだった――

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