新編『千夜一夜物語』 第二百三十五夜 弐
二百三十五夜目
私はシャフリヤール王に話をし始めた。
「昔々、ある港町に、魚釣りが上手い爺さんがおってな。そいつは毎日、海に出ては魚を釣って暮らしてた。ある日、そいつが海ででっかい魚を釣り上げたんや。鱗が虹色に光ってて、目が爺さんを睨むようにギョロリと動いてた。爺さんが網から取り出そうとしたら、その魚が突然、口を開いて喋りだしたんやで!」
王は私の声に耳を傾けつつ、ドゥンヤザードの肩を撫で始めた。ごつい指が彼女の細い肩を這い、鎖骨のくぼみをゆっくりとなぞる。ドゥンヤザードは小さく身をすくめ、「王はん……?」と戸惑った声を出したが、王の手は止まらない。
指先が彼女の胸元に下がり、薄い布越しに小さな膨らみをそっと押した。柔らかい乳房が王の掌に収まり、布越しにその形がくっきりと浮かぶ。ドゥンヤザードの頬が赤く染まり、「姉ちゃん……」と小さく私を呼んだが、私は話を続けるしかない。
「その魚が言うたんや。『わしを海に返してくれへんかったら、お前が住む町を嵐でぶっ壊したる!』ってな。爺さん、ビックリしてしもて、『何やて!?魚の分際で偉そうに!』って怒ったけど、魚は平然と続けたんや。『わしはただの魚やない。この海の精霊や。王様がわしらの海を汚すから、こうやって文句言うてるんや』って」
王は「ほう、海の精霊か」と呟きながら、ドゥンヤザードの胸を揉む手を強めた。彼女の柔らかい乳房を指先で押し潰し、布越しに硬くなった先端を摘んで軽く引っ張る。ドゥンヤザードは「んっ……」と小さく声を漏らし、もじもじと脚を擦り合わせた。
彼女の白い太ももが燭台の光に照らされ、王の目がそこに釘付けになる。王の手がさらに下がり、ドゥンヤザードのドレスの裾をたくし上げた。彼女の内腿が露わになり、ごつい掌がその柔らかい肌を這う。指が太ももの内側を強く揉み、秘部に近づくと、ドゥンヤザードの体がビクンと跳ねた。
「それで、爺さんはどうしたんや?」王が私に問いかけつつ、ドゥンヤザードの太ももを執拗に撫で回した。指先が彼女の秘部に触れ、薄い布越しにその柔らかい膨らみをなぞる。ドゥンヤザードは熱い吐息を漏らし、「王はん……何やこれ……体が熱い……」と困惑した声で呟いた。
王はニヤリと笑い、「ええ感じやろ?もっと気持ちようしたる」と言いながら、彼女の手を自分の股間に導いた。ズボン越しに硬く膨らんだ熱い塊がドゥンヤザードの掌に押し付けられ、彼女の指が震えながらそれを握る。
王の股間はもっこりと膨張し、ズボンの布が張り詰めて今にも破れそうだった。熱い脈動が彼女の手に伝わり、ドゥンヤザードは顔を真っ赤にして、「姉ちゃん……これ、変や……」と呟いた。
私は慌てて話を進める。「爺さん、最初は信じられへんかってんけど、その夜、ほんまに嵐が来てな。空が真っ黒になって、雷が鳴り響き、海が荒れ狂った。町の船が次々沈みそうになったんや。慌てた爺さん、魚を海に返すことにしたけど、魚がまた言うたんや。『遅いわ!今さら返されても、もう怒りが収まらん。王様に直接文句言うたろ!』ってな。そして、次の瞬間、魚は爺さんの手から飛び出して、海に潜ってもうた。爺さんは呆然と立ち尽くし、遠くの海で魚の尾びれがキラリと光るのを見たんや」
「なんやて!?魚が王様に会う気か?そいつはおもろい。で、どうなるんや?」王は話に引き込まれつつも、ドゥンヤザードの手を自分の股間に押し付け、彼女の指を硬い膨らみに擦りつけさせた。ズボンの布が擦れる音が部屋に響き、王の息が荒くなる。
ドゥンヤザードは「姉ちゃん……これ、熱くて……硬い……」と呟きながら、訳も分からず王のものを握りしめる。王は低くうめき、腰を少し動かして彼女の手の中で膨張をさらに大きくした。ズボンの前が濡れた染みで少し暗くなり、彼の欲望が溢れ出しているのが分かる。
「なぁ、王はん、すごいやろ?私も続きが気になるわぁ!」ドゥンヤザードが震える声で合いの手を入れつつ、王の手から逃れようと身をよじるが、王は彼女の腰に腕を回して引き寄せた。彼女の小さな体が王の膝に半分乗る形になり、ドレスの裾が完全に捲れ上がって下着が覗く。私はここで話を切り上げるタイミングを見計らう。
「そうやなぁ、ここで終わりは勿体ないわ。続きが聞きたいけど、もう夜も遅いしな。ほな、王はん、続きはまた明日ってことでええか?」私は誘うような笑みを浮かべ、王の腕をやんわりとドゥンヤザードから引き剥がした。ドゥンヤザードは慌ててドレスを直し、顔を隠すように下を向く。
「むぅ…………しゃあないな、シェヘラザード。話もお前ら姉妹も、明日まで我慢するか。魚が王様に何を言うのか、ちゃんと用意しとけよ」王は惜しそうにドゥンヤザードの太ももを最後に撫で、膨らんだ股間を隠すように立ち上がった。ズボンの前が不自然に盛り上がり、彼の欲求不満が隠しきれていない。扉に向かう足取りが少し重く、振り返って私たちを一瞥してから部屋を出て行った。
扉が閉まった瞬間、私とドゥンヤザードは顔を見合わせてホッと息をついた。ドゥンヤザードはまだ顔を赤らめ、太ももを擦りながら「姉ちゃん……あれ、なんやったんやろ……体が変やった……熱くて、頭がぼーっとした……」と呟く。彼女の手にはまだ王の熱が残っているようで、指をぎこちなく動かしていた。
「なんとか凌いだな。ドゥンヤザード、お前のおかげで助かったわ。明日も頑張ろな」私は妹を抱きしめ、彼女の額にキスをした。ドゥンヤザードの操は守られたけど、王の目はますます彼女に注がれそうで、少し心配になる。
「でも、姉ちゃん、明日どうするんや?魚が王様に会う話、続き考えなあかんやろ?」ドゥンヤザードが心配そうに聞いてきた。
「そやなぁ……魚が王様に会う話やろ?ほな、次は王様が海の精霊と対決する話にでもするか。波止場の水夫にまた聞きに行かなあかんわ。爺さんが魚を追いかけて海に飛び込むとか、もっと派手な展開にしたら王も喜ぶかもしれん」私は疲れた体を引きずりながら、明日の取材計画を立て始めた。ウィキペディアも投稿サイトもないこの世界で、頭をフル回転させるしかない。
こうして、私と妹の命がけの物語作りは、まだまだ続く。首を跳ねられないように、今日も頑張るよ。それにしても、「はい、首ちょんぱ」問題に加えて、ドゥンヤザードの操を守る問題まで発生した。
それにしても、「頭がぼーっとした……」って、こらぁ、ドゥンヤザード!R-17のくせして感じてるんじゃない!明日、王の指が入らないようにガードルでも買ってこよ……21世紀じゃないんだから、ササン朝ペルシャにガードルなんか売っているわけないじゃん!
……ところで、シャフリヤール王が女性不信に陥って、「き・む・す・め!、はい、首ちょんぱ」を初めた原因ってなんだったんだろう?それを知らないと、このまま千夜もの長い日々の毎夜の話をでっち上げられなくなりそうだ。私はハーレムの古参の女性にその理由を聞いてみた。
……いやいやいやいや、21世紀の良い子の御本には書けないはずよねえ。
ということで、その原因のエピソードは次回。
登場人物
【第二百三十五夜 壱、弐】の登場人物
◯シェヘラザード:
大臣の娘で、サーサーン朝ペルシャのシャフリヤール王のハーレムに暮らす宮女。物語の語り手であり、毎夜王に面白い話を聞かせて命をつなぐ。妹ドゥンヤザードと共にネタ集めに奔走する。
◯ドゥンヤザード:
シェヘラザードの妹。ハーレムで姉の話に付き合い、王の興味を引く役割も担う。可愛らしい外見と純粋さが強調され、姉と共に首ちょんぱの危機に直面する。
◯シャフリヤール王
サーサーン朝ペルシャの王。女性不信から毎夜処女と結婚し翌朝処刑する狂気の習慣を持つ。シェヘラザードの話に興味を示しつつ、ドゥンヤザードにも手を出す欲望を見せる。
【第二百三十六夜の早朝 壱、弐(そんな理由が!)】の登場人物
◯アミナ
ハーレムの最古参の女性。白髪でシワ深い老婆だが、かつては美人だった。王の過去を知る人物として、シェヘラザードに陰惨なエピソードを語る。
◯王妃(シャフリヤールの妻)
アミナの回想内の人物。絶世の美女で、王に愛されていたが、奴隷との不貞行為が発覚し、王に殺される。第一の裏切りを引き起こす。
◯黒檀の肌を持つ奴隷
アミナの回想内の人物。王妃の愛人。庭園で王妃と情事を楽しむが、王に首を斬られ死亡。
◯シャーザマーン王
シャフリヤールの弟で、別の王国の王。アミナの回想内で登場。妻の裏切りを経験し、兄と共に女性不信に陥る。
◯シャーザマーンの妻
アミナの回想内の人物。夫の留守中に十人の男と乱交にふけり、シャーザマーンに全員殺される。第二の裏切りを引き起こす。
◯十人の奴隷と下僕
アミナの回想内の人物。シャーザマーンの妻と乱交に参加し、シャーザマーンに斬殺される。具体的な個別描写はない。
◯ジン(魔神)
アミナの回想内の人物。巨大で緑色の肌を持つ超自然的存在。美女を囚えているが、眠ると彼女に裏切られる。
◯ジンの女(美女)
アミナの回想内の人物。ジンに囚われた絶世の美女。ジンが眠る間に百人以上の男と関係を持ち、シャフリヤールとシャーザマーンを誘惑する。第三の裏切りを象徴。
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