④僕って何-異変-
奨学金を限度額まで借りて、専門学校へ入学した。
父親からの「将来何がやりたいんだ?」
という問いかけにようやく答えることができたので、
大学に進学して欲しかった父も最終的には応援してくれた。
母親は最初から専門学校支持派で全面的に協力体制だった。
しかし、専門学校の授業は正直、稚拙だった。
勉強をするいい子ちゃん達が集まっていた高校からは一変し、
授業中もガヤガヤが鳴り止まない環境になった。
どことなく馴染めない感覚はあったが、
授業やイベントには真面目に取り組んでいた。
そんな姿を評価されてか、
とある企業の方がインターンに連れていってくれることになった。
僕は努力を認めてもらえた気がして本当に嬉しかった。
片道2時間かけて通う学校にも意味があると思えた。
ただ、専門学生になってから発作の頻度が明らかに多くなった。
夏ごろには1週間に1回は起こるようになっていたが、
発作が起きる自分からは目を背けて生活をしていた。
専門学校1年生の12月。
授業を休む頻度が明らかに増えてしまった。
電車に乗っていつも通り学校へ行こうとするのだが、
途中で息苦しくなってしまい、引き返してしまう。
情けない自分を責めた。
責めるたびにまた息苦しくなっていった。
決まって寝る前に起きる発作は、朝起きた時にも起こるようになり、
ついには電車で起こるようにもなっていった。
学校の先生からのメッセージも返信できない日が続いた。
明らかに自分がおかしくなっているのに気づいた僕は、
母親にだけ全てを話し、人生で初めて精神科での受診をすることになった。
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