第6話 村民の証言
あら、どちらさまでしょう。
はあ、学生さん? 調査のために東京から? これはまた随分遠いところからご苦労様です。ささ、立ち話も何ですから、是非家に上がってください。
それで、調査って?
・・・『ミナカミさま』? はあ、この村にいる神様?
いや~長いことここに住んでるけど、そんな神様は知らないねぇ。私ら██村の住人にとって神様と言えば自然の山々そのものだから。『ミナカミさま』なんて神様は信仰してないねぇ。うちだけじゃなく、みんなそうだと思うよ。
あ、神様についてもっと知りたいなら、神社の宮司さんに話を聞くといいよ。あの人この村に一番長くいる長老みたいな存在だから。
ごめんね、あんまり力になれなくて。元々この辺りは文化が薄いもんだから、神社があるだけで祭とかあるわけでもないし、変わった風習とか伝説みたいなもんもないのよ。だから話せることもあんまり無くてね。
・・・・・それにしても、どこかで見た顔なのよねぇ。この村に来たのはこれが初めてなんでしょ?
え、お母さんがこの村の出身? ・・・・里香ちゃんの娘さん!?
なんだぁ、どおりで見た顔だと思ったら! そうだったのね!
里香ちゃんは昔、ウチの近所に住んでてね? 娘と仲良くして貰ってたの。中学、高校と同級生だったのよ。高校卒業と同時に家族と東京に引っ越しちゃったから、娘ともたまに「元気にしてるかな~」なんて思ってた。
どう? 里香ちゃんは元気?
薄汚れた灰空の下で 吉太郎 @kititarou
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