星ノ魔法学科の転生剣士
藤照瀬
第1話 魔法の歴史
西暦2050年、魔法は見えざるものとして扱われてきた。空想上の存在。もしくはオカルト、都市伝説的な存在。人間にできるのは精々人の目を盗んで穴を突くマジック程度。誰にもその先からのマジックはできない。ネタ晴らししたら最後の技術。そんな中、ある一人の天才マジシャンが現れた。彼は様々なマジックを極め観衆の支持を思うままにし、伝説の魔術師の異名で呼ばれた。そんな彼は一言、全世界に奇抜なことを言ってのけた。
『魔法は実在する』
そんな一言を残して、彼はテレビの世界から姿を消した。そして彼が予言したことが現実になった年がある。2056年。二つの彗星が地球に接近し、ギリギリの距離を保ちながら旋回し出した。彗星から放たれる周波を受けた人間たちの中から、覚醒者と呼ばれる人間たちが現れ始めた。彼らは自分たちが使えるようになった技術を魔法と呼び、現代の歴史、科学に定着させた。それから各国は魔法の技術を競い合うようにして発展させ、現代の技術の代表的なものに魔法を加えた。
そして、2067年。五大魔法学園の一つである生禅偽果学校に二人の兄弟が新入生として現れた。
「兄貴、本当にこの学校を選んで良かったの?」
弟である星野太陽が俺に聞いてきた。俺、星野照倶は太陽の心配する気持ちをちゃんと理解しているつもりだ。この魔法に関わるこの学校は完全実力主義。昔から差別を廃止する運動は起きているらしいがそれでも序列のような風習は存在するらしい。
「俺は別に気にしてないよ。俺は魔法が勉強したいんじゃなくて友達ができればいいだけだしな」
「それならいいけど。まあ何とかなるか」
「うん、何とかなるんじゃない?」
太陽は魔法の才能に恵まれてる。この学校で心配することはないだろう。俺のほうはあまり魔法の才能に恵まれているとはいえないが、魔法に匹敵する才能を持っている。何とかなるだろうと思った。なにせいくら実力主義とは言え、皆が皆、実力にこだわっているわけじゃないと思うからだ。
「そういう太陽こそこの学校で良かったのか? 別に俺についてこなくてもいいんだぞ。好きな一般学校はなかったのか?」
「まあ、なかったわけではないけど、それはこの学校でもできるしね。それに俺がやりたいスポーツ自体、この学校は強豪校だし一石二鳥って感じかな」
そっか。太陽は運動神経がいい。どんな部活に入ってもうまくやれるだろ。
「兄貴は部活に入る気はないの? あんま本ばかり読んでいてもつまらないでしょ」
「読書は楽しいんだけどな。まあいいか。いまのところ部活に入る気はないよ」
俺はほんとに友達ができてそれなりの青春を送ればそれでいいと考えている。さて、友達何人できるかな?
星ノ魔法学科の転生剣士 藤照瀬 @fujiriu
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