第五章 意識の「第5層」

​​――その『出来事性』とは、具体的にどんな感覚なんだ?」


​”金縛りに遭った時のことを想像してください。体は動かず、自分が誰かも思い出せず、視界は真っ暗で、思考すら凍りついている。しかし、そこには確実に**『言葉にならない悍(おぞ)ましい何かが起きている』という強烈な実感**だけがあるでしょう?”


​それは感覚(刺激)でも、意味でも、自我でもない。


それらすべてを剥ぎ取った後に残る、逃げ場のない「発生」そのものだ。


“あなたが今、暗闇の中で「誰かに見られている」と直感した瞬間に走る、あの根源的な戦慄。それが死後、永久に固定されるのです。”

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