魔王
ついにたどり着いた。
転移して十年。現世で生きたはずの青春は、この異世界に消えた。
帰る方法を探しながら挑んだ魔王退治。
帰郷への道は閉ざされたままだが、奴を倒せば帰れる筈。
扉を開けて広間に踏みこむと、魔王が息絶えていた。
窓の割れ目から風が吹きこみ、つぎはお前だと囁いたような気がした。
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