春
どうやら私は、春をつれてドライブをしていたらしい。
ボンネットに残された花びらを見て、ああそういえば、あの駐車場には白い桜があったことを思い出した。
制服姿の少女たちが、笑いながら下校している。
その中には自分の娘もいて──そんな幻想を見ながら、幼いひとり娘に花束をたむけた。
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