中
僕はこれまでにもない怒りを覚えた。許さない許さない許さない許さない。許さない。僕の可愛い茉莉花を僕から遠ざけるやつは誰であろうと許さない。殺してやる。誰にも僕は止められなかった。歯向かうやつをひたすら刺しながら、茉莉花を探した。やっと情報をつかんだ。お婆ちゃんの家に避難したらしい。茉莉花を誘拐しやがって。覚悟してろよ。しかし困ったな。お婆ちゃんの家は車でないと行けない。そこで僕はご近所さんを脅し、車を運転して貰った。お婆ちゃんの家では銃を持ったお父さんが待ち構えていた。「い、いくら何でもやりすぎだぞ!蓮(れん)!」なんだよ。めんどくさいな。邪魔をするな。父を刺し殺した僕は家へ上がった。愚かだな結局我が子を射てないまま死ぬなんて。次に邪魔してきたのはお婆ちゃんだ。「蓮、やめとくれ。頼む。これは行きすg」話しも終わる前に喉を刺し、無駄口を叩けないようにして、放置した。やっとついた。茉莉花のいる場所。ドアを開けるとお母さんが震えながら茉莉花を庇うように立っていた。 「れ、蓮。ダメよ。やめてちょうだい。蓮、お願いよ。」チッ。どいつもこいつも気安く僕の名前を呼ぶな。僕を名前で呼んで良いのは茉莉花だけだ。『お兄ちゃん』呼びが一番いいが。僕に喋り駆けて良いのは茉莉花だけなんだ。僕は迷いもなく説得を試みる母のお腹に刃を押し込んだ。包丁を放り投げ、僕は茉莉花の方に走っていった。妹を抱き締めると震えていた。「お、にぃ、ちゃ...」「もう、大丈夫だよ。ごめんね。あんなの見せて。でも、あの人たちはね、君を傷付けようとしてたんだよ?」「傷付け、ようと?」「うん。だから、お兄ちゃんは茉莉花を守るためにやったんだ。」茉莉花は泣き出し、僕にしがみつきながら、お兄ちゃん、お兄ちゃん、と繰り返した。あぁぁ、泣いている時でさえ愛おしいなんて。そのまま茉莉花は泣きつかれ、寝落ちた。僕は茉莉花の横に寝転びながら呟いた。
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