ギャグラブコメ集ーショーもないけど、読んでください!お願いします!
@tantan284
恋する目玉焼き
朝の光が差し込む教室で、俺こと春木恒一(はるきこういち)は、人生最大の問題に直面していた。
目の前には、女子のクラスメイト・神崎ひよりが、意味ありげに笑っている。
「ねえ、恒一くん、卵ってさ……黄身は割る派?そのまま派?」
……何その質問。まるで命の選択でも迫られているかのような表情。
「え、えっと……普通に割るけど……」
そう答えると、ひよりは急に目を輝かせた。
「なにそれ!私と同じじゃん!黄身を割るときの感触、最高よね!」
……いや、共感されても困るんだけど。
授業中も、ひよりは突然ペンを落として「助けて!」と叫び、俺は反射的に手を伸ばしてペンをキャッチ。
「はぁ……もう、普通に座ってくれよ」
とつぶやくと、ひよりはニコリと笑い、俺の肩に肘をちょこん。
放課後、教室で二人きりになった瞬間、ひよりはさらに行動が加速した。
「ねえ、恒一くん、私、今日の放課後、恋の実験するんだけど……手伝ってくれない?」
「恋の実験……?」
俺は思わず後ずさる。ギャグかと思ったら、マジで怖い。
「うん!じゃあ、まずはこれをやるの!」
そう言うと、ひよりは巨大な目玉焼きを作り始めた。油と卵が跳ね、キッチンは一気に戦場に。
「ちょ、ちょっと待て、これは……料理の実験……だよな?」
「ふふん、違うの!これは“恋愛相性診断目玉焼き法”なの!」
聞けば、黄身の割れ方で、二人の恋愛相性がわかるという謎理論。
「黄身がドロッとしたら相性100%、もし飛び散ったら相性0%!」
……俺、完全にギャグに巻き込まれてる。
仕方なく手伝うことになったが、ひよりの指示はやたらと細かい。
「まず黄身を優しく包み込むように……」
「おおっと、フライ返しは30度の角度で……」
最終的に、奇跡的に完璧な目玉焼きが完成した。
「ほら!これが私たちの相性!さあ、恒一くん、黄身を割って!」
震える手で黄身に触れると、ひよりの目がキラキラと光る。
俺は息を止めて……パキッ!
黄身は見事に中央で割れ、完璧にとろ〜り。
「きゃー!相性100%!」
ひよりは両手を叩いて喜ぶ。
「これで、私たち、運命の相性……ってことだね!」
「いや、運命って言うか……目玉焼きの相性だろ、それ……」
俺が突っ込むと、ひよりは肩をすくめ、無邪気に笑った。
「だって、恒一くんといると、毎日が楽しいんだもん」
……そう言われると、なんだか悔しいけど嬉しい。
俺は思わず照れてしまった。
そして、二人で目玉焼きを分けながら、放課後の教室には笑い声と、ちょっと甘い空気が漂った。
今日も、ひよりの奇想天外なギャグラブコメが炸裂したのだった。
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