第2話 ランダム通話
優しいSNSを始めて2日目。
宇宙通話というランダム通話機能があることを知り、好奇心が芽生えた。
まずはその理由を話そう。
私は在宅でデータ入力の仕事を単発でこなしお小遣いを稼ごうとしていた。
登録した会社はしっかりしていて、独り立ちするまでは研修担当のマネージャーと画面共有しながらの作業をするようにと最初で告げられている。
――とりあえず10件対応して頂いて問題なければ、画面共有なしで、ご自身のペースで作業できます。
しかし、リモートで指導を受けながら作業するのは緊張する。
緊張のあまり私は画面共有する前に毎回トイレに行っていた。
通話が苦手な上に緊張が相まって、会話がたどたどしく、発言中に噛むことも……。こんな自分が嫌だった。
優しいSNSのランダム通話機能は、慣れない相手との通話が苦手な私にとっていい練習になるのではないだろうか?
意を決してランダム通話を開始してみる。
通話の相手は大学生の男の子だった。しかも沖縄の中部に住んでいるという。
会話中、大学生の声に変化があった。
息遣い粗く、会話がだんだんと途切れ途切れになっていく。
私は不安になりどうしたのかと大学生に問いかけると、予想外の言葉が返ってきた。
「お姉さんの声が刺さったんで、今一人でしてます」
私は恥ずかしさと嫌悪感が混ざり合い、咄嗟に通話の終了ボタンを押して一方的に通話を切った。
ランダム通話の方がハードル高いことを知ったのだ。
シゾフレニアな私 野崎しいな @sinanozaki
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