第20話 いいこと教えてあげる

ターゲットは、最近「もうお迎えが来てもいいわ……」と元気のない、泣き虫な元保母さん(91歳)だ。

「保母さん、いいこと教えてあげる! ここにいる『神様』たち、実は脱ぐとすごいんだから!」

私は美食のゼン(神様)を引っ張ってきた。

「ちょっと岩音さん、何をするんですか」

困惑するゼン。私は彼の調理服のボタンを一つ、二つと外す。

「ほら、見てこの胸筋! これを拝めるのは、この世界にいる特権よ! 天国に行ったら、こんなマッチョな神様はいないわよ、たぶん!」

「あらぁ……。まあ、立派な筋肉ねぇ……」

泣き虫の保母さんが、少しだけ顔を上げた。

【事務員ログ:低俗な刺激で生存意欲を向上させた。3,000トク加算】

「低俗って言わないでよ! これも立派な癒やしよ!」

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